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小山の家に着くなり俺はエントランスのインターホンを鳴らした

小山は幸い在宅しておりすぐに快く向かい入れてくれた。

「増田さん・・・」
「晴空ちゃん、俺自分の口で言うよ、もういい歳した大人だからな。」
「増田さんならきっとそう言ってくれると信じてました」

晴空ちゃんはニコッと笑い俺の肩を優しくポンっと叩いた。

俺は意を決して小山の部屋へ向かった。

━━━━━━━━━━━━

「珍しいね、まっすーが来てくれるなんて」

小山はニコニコしながら迎え入れてくれた。

「ぁ・・・うん・・・」
「俺になにか話があるって言ってたけどもしかして誕生日プレゼント?まだ先じゃない?」

小山はくすくすと笑いながらヤカンにお湯を入れる

「え、えっと・・・実は・・・」

声が出ない、すぐに言えるのに・・・

俺は情けなくなり涙が出てきた

「ま、まっす・・・?」

小山は俺の隣に座り顔を俯かせ泣いてる俺の背中を優しく撫でた。

「ぅ・・・ぅうっ・・・くそっ・・・」

俺は手の甲に落ちる涙を見つめながらただ泣くしかなかった。

小山はそれでもずっと背中を撫でてくれた。

「ごめっ・・・んっ・・・」
「貴?貴は何もしてないよ?」

小山は小さい子供を宥めるように頭を撫でる。

俺はとうとう口を開いた。

「あの真希のこと・・・真希が言ってたあのこと、俺が言えって言ったんだ・・・」

やっとの事で俺は顔を上げ小山の顔を見た。

小山はいきなりのことに頭にでっかいハテナを浮かべていた

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作者名:ロ イ | 作成日時:2019年3月7日 23時

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