第49話 ページ3
「今日はありがとうございました
今度は是非この後も…」
思わず顔などがタイプで
2軒目のバーについて行ったが
「いえ、結構です」
ニコリと笑って断りを入れる
自分が断られると思っていなかったのか
驚いた表情をする彼
「今後とも、どうぞよろしくお願いしますね」
それだけ伝えて一方的に別れを告げその場を離れる
仮にも取引先相手の為に
気を張っていたため気づかなかったが
思っていたよりお酒を飲んでいたらしい
「やば…飲みすぎた」
それは相手側も同じだったのか
時間を追うごとに横柄な態度になっていっていた
そのことが目につき目が覚めフったのだ
「ココまだ近くいたりしないかな…」
淡い期待をしながら連絡アプリを開くと
「そこの綺麗なお姉さん」
聞き慣れた声がする
足元にはよく磨かれた高い革靴に
スラリとしたスラックスの似合う脚
顔を上げると
「蘭…」
いつもなら嬉しいはずの彼だが
その視線はとても冷ややかで
怒っているのは問わずともわかる
「あぁ…見かけだけ綺麗な女か」
「どうせ竜ちゃん達に聞いたんでしょ?
でも2軒目行ってきただけだよ」
「2軒目に行ってきただけ?」
「うん、それだけ
なにか悪い?」
壁にもたれながら返事をする
「今回の取引は契約だけで終わりだったんだろ?」
「そこまで聞いてたの?
じゃあ隠さないけど
ごめーん浮ついちった」
「はぁ…
とりあえず帰るぞ」
少し呆れたような声をだす彼を
横目に見て迎えの車に乗り込んだ
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作者名:おじょ。 | 作者ホームページ:http://liqueur-silverbllet
作成日時:2022年3月14日 3時