検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:8,307 hit

第49話 ページ3

「今日はありがとうございました

 今度は是非この後も…」





思わず顔などがタイプで





2軒目のバーについて行ったが





「いえ、結構です」





ニコリと笑って断りを入れる





自分が断られると思っていなかったのか





驚いた表情をする彼





「今後とも、どうぞよろしくお願いしますね」





それだけ伝えて一方的に別れを告げその場を離れる






仮にも取引先相手の為に






気を張っていたため気づかなかったが






思っていたよりお酒を飲んでいたらしい





「やば…飲みすぎた」





それは相手側も同じだったのか






時間を追うごとに横柄な態度になっていっていた






そのことが目につき目が覚めフったのだ





「ココまだ近くいたりしないかな…」





淡い期待をしながら連絡アプリを開くと






「そこの綺麗なお姉さん」





聞き慣れた声がする






足元にはよく磨かれた高い革靴に






スラリとしたスラックスの似合う脚






顔を上げると






「蘭…」






いつもなら嬉しいはずの彼だが






その視線はとても冷ややかで






怒っているのは問わずともわかる






「あぁ…見かけだけ綺麗な女か」






「どうせ竜ちゃん達に聞いたんでしょ?

 でも2軒目行ってきただけだよ」






「2軒目に行ってきただけ?」

 




「うん、それだけ

 なにか悪い?」






壁にもたれながら返事をする






「今回の取引は契約だけで終わりだったんだろ?」






「そこまで聞いてたの?

 じゃあ隠さないけど

 ごめーん浮ついちった」






「はぁ…

 とりあえず帰るぞ」







少し呆れたような声をだす彼を







横目に見て迎えの車に乗り込んだ




.
.
.
.
.

第50話→←第48話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おじょ。 | 作者ホームページ:http://liqueur-silverbllet  
作成日時:2022年3月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。