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話 ページ11
降谷side
「いきなりで申し訳ありません。改めて、夜蛾正道です。どうぞ、お掛けになってください。」
「はい。」
夜蛾さんに呼ばれ、応接間に移動した。
対面で座り、真剣な面持ちで話を切り出す夜蛾さん。
「実は━━━━。」
夜蛾さんの話を聞いて、
俺は驚愕した。
Aが、呪術師にとっては有名な
術師の家系だったこと。
僕でも知っている
三大怨霊、平将門の子孫であったこと。
今思えば、思い当たる節が何個もある。
迷子の子を持ち物一つで見つけたり、
何も無いところで怯えたりと
今思えば何故気づいてあげれなかったのかと思う。
極めつけは、呪いだ。
今までは視えるだけで済んでいたのが、
呪いを自身に封じ込めてしまった為に、
これから先、呪霊に襲われることもあるそう。
そして呪術師までにも狙われるかもしれないということ。
特別な血筋...。
それのせいで普通の暮らしができないなら、
いっその事、夜蛾さんの元で暮らした方がマシなのでは。とまで思えてくる。
呪術師としての才能を開花させるべきなのでは。
「..この件に関しては、両親と相談してからご連絡させていただきます。」
「..わかりました。Aちゃんにはあと一泊だけしてもらいます。明日また来ていただければと思います。」
「わかりました。」
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作者名：雪姫 | 作成日時：2022年7月17日 22時
