検索窓
今日:34 hit、昨日:72 hit、合計:83,439 hit

廃れた村 ページ1

とある山で、
私は迷子になった。


早く麓の町に帰りたくて、
兄や両親、ヒロくんの元へ戻りたくて
必死に山を降りた。


どれだけ歩いただろう。

気付けば陽も落ち、
目の前には鳥居が構えられた、
廃れた村があった。


家屋があったことに安堵した私は、
村へ足を踏み入れた。

だが、それは間違いだった..。


踏み入れた瞬間、
ナニかが此方を見ているような気配がした。

幼ながらに感じた恐怖。


『ッ..!..いやッ..。』


私は必死に、
安息の地を求め村を駆けた。


奥へ進むと、紅く光を放つ蝶を見つけた。

何故か、ホッとする安心感を覚えた。


蝶が舞う方へ歩みを進めると、

「誰だい..?」

頭上から声がした。

見上げると、白髪の男の子が私を見下ろしていた。


『私はA..お兄ちゃんは誰..?』

「僕は樹月(いつき)だよ。」

樹月と名乗る彼は、
何となくだがこの世の人間とは思えなかった。

「...もしかして、八重の娘かい..?」

『やえ..?』

.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
822人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫 | 作成日時:2022年7月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。