谷裂の飴 谷裂side ページ14
「谷裂ーー」
谷裂「なんだ。」
「飴ちょーだい」
谷裂「ん」
「ありがとー」
そう言って俺から飴をとるA。
こいつは誰かとコンビを組んでいないから
いつも違う奴といる。
その中で俺と木舌といる頻度が高いらしい。
だからこの前他の奴らにずるいと言われた。
どんだけこいつが好きなんだよ。
「谷裂ー、これイチゴ味?おいしー」
谷裂「確かそうだった気がする。
じゃあまた買っておく。」
「ありがとね、谷裂飴くれるから好きー」
…?
つまり、飴がなければ俺にくっついてこないのか?
飴があるから俺のところにくるのか?
そう思い始めたらだんだん腹が立ってきた。
谷裂「おい」
ドンッ
「えっ、壁ドン?私怒られるの?」
谷裂「まぁ怒ってるな。」
「え、え、ごめん谷裂、なんかした?」
谷裂「お前、俺が飴を持ってるからついてくるのか?
他の奴が飴でお前をつったらそっちいくのか?」
「え、いや、他の人は飴くれないし…」
谷裂「くれたらの話だ!」
「ひっ、いや、たぶんいかない…谷裂だけかな…」
谷裂「…そうか、すまない、びっくりさせたな」
「は…ぁ…びっくりして腰抜けたよ…w」
そう言って座り込むAを抱える
「なんか、よく分かんないけど、すぐカッとなるの
なおしてよ心臓に悪いから。」
谷裂「すまなかった、気をつける。」
久しぶりにあんなに腹が立った
Aもビビらせてしまったし…
気をつけないとな…
「…谷裂、さっきの飴もう一個ある?」
谷裂「?あるぞ。ほら。」
「ありがと。
はい、あーん。」
谷裂「は」
「はやく、はい!」
谷裂「…」パク
「ふふ、今私たち同じ飴舐めて、
同じ味共有してるね!」
谷裂「!」
そうか
これは俺だけの特権だから
他の奴にもやると思ったら腹が立ったのか。
つまりは俺もあいつらと一緒なのか。
なんかそれも気に入らないが
これが独り占めできるならいいか。
「この飴美味しいと思わない?」
谷裂「…そうだな。」
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その頃木舌
木舌「あの人たち、今日俺も一緒に仕事なの
忘れてるのかな?だから2人の世界に?
この現場を見てた俺の気持ちはどうなるの…
もう…でも邪魔したら悪いよね。
今日は俺は退散しようか…うわぁ!!!!」
ドスン
平腹「やった!落とし穴成功ーーーー!!!
あのときAに作り方教えてもらっといてよかったー
おもしれーー!」
木舌「ひ、平腹ーー!!!!!泣」
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作者名:成瀬れもん | 作成日時:2015年12月19日 2時