3話 ページ4
side斉木楠雄
やれやれ…
「神咲〜!」
A『…zzZ』
アイツは基本的に授業で寝ている。
そして学年1位である。
目立つ事を嫌っているのに。
A『…くー…』
僕?
A『…zzZ』
「神咲さん、ちょっと浮いてね?」
「またまたぁ。こんなのあるわけ…」
ないとは言い切れない。
ほんの少しだけだが浮いている……目立つ事を嫌っているなら注意しとけ。
やれやれ…
A…A…
うっすら目を開けるA。
テレパシーで相手に話しかける。
Aと幼馴染だと知られたらまた注目されてしまう。
それだけは勘弁。
Aを下の名前で呼ぶのは、中学に入る前に神咲と呼んだら酷く拒絶されて以来、下の名前で呼びあっている。
いい加減、起きろ。
A『…?』
問二!
A『Xいこーる2』
先生「ふ、ふん!授業中に寝た罰だ!これを解け!」
数3レベルならこいつも解ける。
「暗号かよ!」「先生、鬼畜〜…」
A『180√…えっと…』
寝起きだから少し時間かかるらしい。
A『10…?』
「な、!?」
こいつは父親と母親から色々学んだからな。
A『…?』
合ってる、合ってるからこっちを見るな。
A『…違う…?』
「ま、まあ今日は大目に見るけど、次からは寝るなよ!」
A『はーい…』
「さっすが神咲さん…」「寝てる姿も可愛い…」
やれやれ…人気者だな。
パンダみたいな奴だ。
―体育―
今日はマラソンらしい。
それは良い。走るだけで済むからだ。
A『…』
てくてくと歩くマイペースな奴。
「神咲ー!走りなさーい!」
ちょっと走ってる風には見えるが実際歩いてるスピードとほぼ変わらない。
「頑張れー!」「神咲さん、もう少しだよ〜」
とことこ走るだけで注目されている…
灰呂「さあ神咲さん!!一緒に走ろう!君はもっと出来るはずだ!」
A『…松岡sy…』
やめとけ、怒られる。
灰呂「僕の名前は灰呂杵志!」
あぁ…松岡と思われると思ったんだな…
馬鹿正直なのが役になるとは。
A『きねし。』
灰呂「そうだよ!覚えて欲しいな!」
喋りながら走るだけでも珍しい。
というか走るだけでも珍しいぞ。
A『…松岡きねし。覚える。』
合体させるな。
「神咲さん!!お疲れ様!」「飲み物買ってこようか?」
いつも思うがどの辺に惹かれるのか不思議だ。
【天然っぽい所可愛いよな〜…】
【ワンチャン、言いくるめたら…】
やめとけ、モンスターがやってくる。
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白桜姫 - 続き見たい(切実に) (2018年10月21日 22時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年9月6日 16時