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2話 ページ3

side斉木楠雄

やれやれ。

A『…はむ…うく…!』

美味しそうに食べるな。

このクラスの大半は匂いでもうギブアップしてると言うのに。

燃堂「なんだこれ。坦々麺か?」

どこをどう見たらそう見える。

海藤「うわ!匂い辛っ!」

そうだな。と言っても僕はそんなに苦ではない。

A『……ご馳走様でした。』

?「Aー!お弁当忘れてったやろ〜!!」

A『……?』

この関西弁で喋る薄茶色とピンクを混ぜたような髪色をしているのは彼女の父親、神咲哲。

副業でカメラマンとしてあちこち飛び回る。

そして親バカでモンスターペアレントである。

哲「なんや?そのカレー自分で買ったんか?レシート見せてみぃ。」

A『んーん。』

本業はゲーム会社の社長だ。

Aのゲームも全て父親のコネで最近作や出回るのがごく限られてるレア物だ。

A『…パパ。お弁当、ありがと…』

哲(俺、今日命日でも構わへん。)

ダメだろ。神咲家の大黒柱。

彼女の父親もそうだが母親も親バカである。

娘が何よりも大事で、お互い自分の株価をあげ、今ではお互いを敵として認識している。

A『お土産欲しい。』

今日は出張なのか。

哲「おうおう。何でも欲しいもん買ってやる。」

A『……』

悩んだ挙句、

A『…元気なパパ。』

コイツが男で父親が女だったら確実に惚れていただろうな。

哲「お前は良い子やな〜!!帰ってきたら対戦ゲームしような〜!!」

A『うん。』

(笑った)

(神咲さんが笑った…)

(あの無表情で何考えているかわかんない神咲さんが笑った…)

(てか笑顔可愛すぎかよ。)

このクラス、照橋さん派とA派が居るが

照橋派が今の笑顔でA派に流れてきた。

「お前、神咲さんに惚れたのかよ〜」

「はぁー!?俺は照橋さんだし!」

あ、やばい。

哲「うちの可愛いAに惚れるなんて1万年早いわ!」

出た。地獄耳&親バカ。

「お、俺、別に神咲好きじゃねーし…」

哲「うちのA好きやないとは何事じゃボケェ!」

どっちだよ。

A『ママ。パパが…』

?「いい加減にしなさいな。子どもの前でみっともない。」

紛れもなく母娘だとわかる。

「え!?あの人って…」

「女優の…!」

そう、彼女の母親は大女優の榊凛。ちなみに芸名だ。

目立つのが嫌いなAにとって母親の登場は嫌だろうな。

A『…行ってらっしゃい。』

父母(Aに見送られるなんて幸せすぎる)

やれやれ。親バカも大変だな。

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白桜姫 - 続き見たい(切実に) (2018年10月21日 22時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年9月6日 16時

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