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エピローグ III ページ3
それから二人(＋おチビ)の行動といったらもう嵐の如く早かった。
「おやじぃぃいいいいいい」
まだ奪った食糧やらの袋が重なる船内を二人は烈火の如く走り抜け、
扉をバンっと、開けた先は先ほどの大男の部屋。船長室だった。
「どぉした…慌てやがって…」
オヤジ＿白ひげは慌てる二人を目の前にして相も変わらずドンと構え、座っていた。
マ「敵船の中から、…赤子を見つけたよぃ」
マルコはオヤジを目の前にし、大切に赤子が入った木箱を抱えて答えた。
その間イゾウは隣で二人の行く末を見つめ、黙っていた。
オ「拾っちまったモンは仕方ねぇ…育ててやれ、マルコ。この船にゃあナースもいる。
不足は無ぇはずだ。船長の俺が許可する。
俺ぁ…このチビの未来が楽しみだ…グララララ」
赤子が驚かないよう努めて冷静に静かに、白ひげは答えた。
マ「全力で守るよぃ。」
この日から、マルコは一層強くなると誓った。
続く
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作者名：条野秋水 | 作成日時：2023年12月18日 14時
