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side_you
｢北斗くん…｣
樹｢北斗…｣
私たちを見る北斗くんの目は、冷たく、
感情が読み取れないほどに、無機質だった。
樹｢北斗、違うんだ、これは…｣
北斗｢は？何が違う？
別に俺、何も言ってないでしょ｣
誤解を解こうとした樹、
しかし、北斗くんに勝てるわけなんかなかった。
私も、なんと言えばいいかわからない。
私は…何をすべきか、どうしたいのか、
そんなことすら、自分でわからない。
北斗｢A｣
｢…え？｣
私の名前を呼ぶ北斗くんの声は、
異様に冷静で、少し怖かった。
北斗｢なんで樹と一緒にいるの？｣
北斗くんの呆れたような聞き方に、
私は少しムッとした。
｢ダメなの？｣
だから、少し、私もムッとさせるような言い方をしてしまった。
違う…
本当はそんなこと、したくないのに。
北斗｢恋人の俺をほっといて、
樹と一緒にいるって…おかしいだろ｣
｢他の女の子にチヤホヤされて、喜んでた北斗くんに…そんなこと言われたくない｣
北斗｢は？なんだよそれ。
別に俺は喜んでない…勝手に決めつけんなよ｣
｢たとえ喜んでなくても、
そんな光景見せつけられてた私の気持ちも考えてよ｣
樹｢2人とも、言い過ぎだよ…落ち着けって｣
徐々にヒートアップする口喧嘩に、樹が仲裁に入る。
喧嘩なんて初めてで、私も、きっと北斗くんも、
歯止めが効かなくなっていた。
北斗｢元はと言えば、お前が…｣
｢待ってよ、樹は悪くないでしょ？｣
私が樹を庇った瞬間、
北斗くんの反論はピタリと止んだ。
北斗｢もう、いいよ…｣
そして、そう言って静かに背を向ける。
北斗｢もう…顔も見たくない｣
大好きだった北斗くんから告げられたその言葉は、
たとえ喧嘩した直後に言われたものでも、私を深く傷付けた。
胸が…苦しい。
締め付けられてるようで、息が上手くできない。
その場に崩れ落ちる私になんて見向きもしない北斗くんの背中が…
涙で霞む視界から姿を消した。
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さいか(プロフ) - リリーさん» そんなふうに言っていただけるとすごく嬉しいです(;_;)ぜひまたリクエストがあればよろしくお願いします！ (2019年2月16日 23時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - すごいです！こんなに素敵になると思ってなくて何回も読み返しちゃいました！ありがとうございます！ (2019年2月15日 0時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！バレンタインにピッタリのお話が書けて嬉しかったです！！ (2019年2月14日 13時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 樹くんへバレンタインのチョコをプレゼント手作りしてプレゼントするのが読みたいです！お願いします(^ ^) (2019年2月12日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！「�� - 雨降る日曜日 - 」にて、樹くんと女の子ちゃんのラブラブ書かせていただきました。ご要望に答えられたか心配ですが…ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年2月12日 6時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年11月19日 7時
