68.（side_juri~ ページ20
side_juri
いつもと違う布団、枕、そして匂い…
まだ覚めていない脳をフル回転させ、
ようやく昨晩のことを思い出した。
隣で、まるで幼い少女のような寝顔を見せるA。
春にAと出会って、
秋を迎え始めた今、初めてAと夜を共にした。
まぁ、夜を共にしたと言っても、
最後まではいってない。
強いて言うなら、Bまでだ。
俺はAの、清純を守った。
純真無垢なAの顔にかかった髪を、
優しくかきあげてやる。
長いまつ毛とぷっくりとした唇は、
例えようもないほど可愛らしく、美しい。
昨晩、Aを汚さずに済んでよかった。
でも、本当は、Aを俺のモノにしたかった。
あのまま俺が進んでも、
Aはきっと最後までされるがままだっただろう。
でも、あの時、俺の頭にチラついたのは、
今まで抱いて、泣かせてきた女の数々…
Aにまで同じ目に遭わせてたまるか…
そう、思いとどまった。
それにまだ、早い。
Aにはまだ、やるべき事がある。
それを俺が、させてあげなければならない。
そして俺はベッドからそっと立ち上がり、
ある人物にメールを送った。
『話がある。新海公園で待っててくれ。』
その業務的な内容のメッセージを送信し、
次は部屋にあったメモ用紙にメッセージを残した。
『新海公園』
それをサイドテーブルに置き、
俺はとりあえず家を出ることにした。
Aが起きて、
俺と会って、安心してしまわないように。
Aがやるべき事を終えたら、
きっとまた、俺の元に戻ってきてくれる。
今の俺には、その自信がある。
今なら強く、そう思える。
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さいか(プロフ) - リリーさん» そんなふうに言っていただけるとすごく嬉しいです(;_;)ぜひまたリクエストがあればよろしくお願いします！ (2019年2月16日 23時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - すごいです！こんなに素敵になると思ってなくて何回も読み返しちゃいました！ありがとうございます！ (2019年2月15日 0時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！バレンタインにピッタリのお話が書けて嬉しかったです！！ (2019年2月14日 13時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 樹くんへバレンタインのチョコをプレゼント手作りしてプレゼントするのが読みたいです！お願いします(^ ^) (2019年2月12日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！「�� - 雨降る日曜日 - 」にて、樹くんと女の子ちゃんのラブラブ書かせていただきました。ご要望に答えられたか心配ですが…ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年2月12日 6時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年11月19日 7時
