最弱総長逝っちゃって！

悪夢 ページ37

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12月24日。


一般的な女子高校生は、友達や好きな人とともに過ごすという悪夢のような日。


無名の総長になってからはみんなと過ごしたりすることもあった。


けど、絶対に毎年してることがある。
そう、教会に行くのだ！！


夏祭りの時もそうだけど、私はイベントとか行事ごと大好き人間なのですぐ本気になっちゃうのだ。


だからこうやっていい感じの教会見つけて毎年通ってる。


私が行く時間帯は毎年誰もいないのだけれど、今年はちょっと遅れて家を出た。ふつうにこたつで居眠りしてた。てへぺろ。


急いでコートを羽織ってスニーカーに裏起毛のズボンを履く。寒いのが大の苦手なので、冬はいつだって裏起毛に助けられている。ありがたや。


教会に着いて中に入れば、すでに誰かがいた。教会に向かう途中に半間くんから「早くしろ」という旨のメールが届いたので、急いでお祈りを済ませることにする。


昔は雰囲気だけで教会が好きだったけど、ちゃんとお祈りをしている。まぁクリスチャンではないのだけれどね。


中にいたのは、白い軍服みたいなやつを着た人。背ぇたっか…。背中には「BD」…S、かなぁ？なんか書かれてる。


とりあえずその人に近づくと、こちらを振り向いた。


わぁ、意外にもイケメン。てか何そのピアスかイヤリングか知らんけどそれ。めっちゃオシャレ。


いかんいかん。邪念に塗れるな心を清らかにせよ…てかこの人は誰だ。


扉が再び開いた。今年はたくさん人が来るなぁ…。去年までは私一人でお祈りしてたのに…。


「タケミっち！？なんでここに！？」


「えっ、花垣君！？」


すまん半間君、今年はちょっと遅くなりそう。

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