最弱総長逝っちゃって！

他人様 ページ32

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混乱していれば、僅かに立っているヤンキーたちの後ろから、聞いたことのない声がやってくる。誰だろ。


「へー、意外。マイキーって頭もキレるんだね」


そこにいたのは、マジで面識のない人だった申し訳ないけど、ひとまず名乗って欲しいんだわ。私あなたのこと誰か知らないんで。スミマセン。


「…誰？」


「俺が誰とかどうでもよくね？一応、ここにいる“反・無名”のリーダー。」


「お前が裏でネチネチしてるキモ男？」


「面倒クセェなぁマイ、」


どーーーん！！！と一発。可哀想にみぞおちにクリティカルヒットしたヤンキーくんは、痛そうに体を真っ二つに折った。


ヤッベェ、“運悪く”リセットされてなかったから、骨折っちゃったかも。


「いやぁ、まさかまさか。半間くん、この人ガチで無名反対派？」


「そうじゃね？てか、俺知らねぇよ」


「そっか。マ、誰であろうといいよ。でもさぁ、」


どーーん！！も一発お見舞い。今度は頭。ごめんね？可愛い女の子なのに、こんなに暴力的で。だって私弱いもん。弱いから暴力振るうんだもん。


「他人様に迷惑かけて、ノコノコしゃしゃり出てくんなカス」


どーーーん！！！正面から入れてやれば、見事に吹っ飛んで鼻血出した。あらまぁ、ここまで殴られなかったって逆にすごくね？


私ってもしかして、強い…？？能力的に強いのか。てへぺろ、勘違いしてたぜ。


どうやら無名反対派はいっぱいいるみたいで、ズラッと勢揃いしている。どうも。


誰も知りませんけどこんにちは。今日はやけに雨が降りますねぇ。てか誰も傘持ってないじゃんウケる。


各々武器を持つ無名反対派を見回していると、「総長！」といくつかの声が私宛のプレゼントされた。


そこにいたのはリーダーくんたちで、もぐもぐとまだ頬張ってる人もいる。なにそれ、私食べてないんだけど。


「東京卍會の方々、巻き込んで申し訳ございませんでしたぁ！！こちらで責任持って対処するので、どうか、どうか抗争だけは！！！」


「別にいいけど」


「ありがとうございます！！！あの、東卍の方？とは、和解してくださいね！やっぱり仲間が一番ですから！」


「……そうだね」

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