最弱総長逝っちゃって！

着信音 ページ13

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タケミチが２回目のタイムリープをした頃。噂になっていたAはといえば、ひとりでのんべんだらりと帰宅している途中だった。


新宿と渋谷間は徒歩で1時間ほどかかる場所。最近渋谷で唸りを上げている悪党連合がいるらしく、毎日襲撃されたらどうしよう…と悶々考えていた。


徒歩で1時間ほどだ。バイクだと5分程度で着くのだ！！恐ろしや、文明の利器に我々原始の力が勝てるハズなかった。絶望である。


そんなインスタントラーメンみたいに、簡単に突撃隣の晩御飯されても、こちらとしては「えっ、じゃあ倒すしかなくね？」となってしまうのだ。やめよう。怖いし。


なんと渋谷で最近ブイブイいわせてるチームには、半間君曰く「無敵のマイキー」がいるらしい。無敵である。「無敵」。


そんな無敵を相手にしたら、おそらくこちらの攻撃は当たらないけど相手の攻撃は効かないという戦いになる。なんだその面白みのない喧嘩は。右手の力全振りなので、他はクソなのだ。ゴミなのだ。


はぁ、無敵怖い。
私無敵に見えて、無敵じゃないもん。


そうしていると、着信音が鳴り響く。待って、変え忘れててバイクの音になってた。怖い怖い怖い。


出てみると、どうやら半間君のようであった。ヤッホー、元気？なんて聞けるわけない。私と彼の身長差を考えろ。

もしもし→←笑顔

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