･95･ ページ7
病院に着くや否やバタバタと走り壊理の病室へ向かった。
『壊理！』
ノックも忘れて扉を開けると、
眉を下げ私を見る壊理がベットに座っていた。
壊｢…お姉ちゃん……！｣
大きな瞳に涙を浮かべて両手で
病院服を掴んでいた。
『…良かった、目が覚めて……！』
傍に駆け寄って抱きしめると、慣れないのか
遠慮気味に私の制服をキュッと掴んだ。
『熱は引いたみたいだね。どこか痛い所はない？』
壊｢…大丈夫｣
『そっか！良かった』
頭を撫でると恥ずかしそうに目を背けていた。
看護師さんは気を使ってか、
病室を出て2人だけにしてくれた。
壊｢…あの、お姉ちゃん｣
『ん？なーに？』
壊｢…心配かけてごめんなさい…怪我もたくさんさせちゃった……｣
…本当に、この子はどこまで自分を責めるのかな。
私は、まだ、この子を救えていないんだ。
『あのね、壊理』
私もベットに腰をかけて、顔が見えるように膝の上に壊理を乗せた。
『お姉ちゃんは壊理が大切で、大好きだから救けたんだよ？怪我だって壊理のせいじゃない
“ごめんなさい”が聞きたくてやったんじゃないの
だから、ここはごめんなさいじゃなくて？』
壊｢…あ、ありがとう……？｣
『正解！どういたしまして！』
人差し指で壊理の頬を突っついて、
クイッと上に持ち上げた。
壊｢？｣
『笑顔の練習！壊理は可愛いもの！きっと似合うよ』
そう言うと壊理も真似して自分で頬を持ち上げた。
私の妹、かわいい←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 995人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
環君大好き - いい作品です。もしよければ、続編を作って欲しいです (2023年2月20日 0時) (
レス) @page34 id: 9c399eb48c (このIDを非表示/違反報告)
莉愛 - 環君推しの私がこれ読んで死にましたw凄く素敵な作品でした！ (2021年10月18日 17時) (レス) @page34 id: 5f845b1025 (このIDを非表示/違反報告)
ニヤニヤしまくるモブ - めちゃええ話やんけ、ずっとニヤニヤしとったわ、このような素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます！ (2021年8月18日 4時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
yutaka - 完結おめでとうございます！夢主ちゃんが幼い頃のサーとの話も見てみたいので書いてほしいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 5e6606bd3c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina - 完結おめでとうございます！このシリーズの初めからずっと見てました！環くんのかっこよさがすごくてずっとニヤニヤして見てました。連載、お疲れ様でした！ (2020年4月9日 10時) (レス) id: e6f06d2e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらもちのねこ | 作成日時：2020年2月18日 8時
