演技上手の幹部さん【男主】 (ページ10)

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演技9 ページ10

ゾムside
｢A遅ない？｣
インカムで呼んでも返事なし。いつもならギリギリでも来る…
グ｢確かに…寝ているか…｣とため息をつくグルッペン。
ト｢…ゾム、ちょっと見てきてもらえるか？｣と呆れながらも言うトントン。
｢ん。分かったわ｣
とさっさと食堂から飛び出してダクトに入る。
最近Aの元気がない。
書類ギリギリ、戦闘ミスる、寝坊も…そしてあまり笑わない。
確実におかしかった。
Aだけじゃなく幹部達もだ。ライに冷たい？まぁAも少し冷たい。特にマリには…

と考えていると彼の部屋につく。
部屋に入ると綺麗に積み上げられた書類と
『外交森不仲』と書かれたメモだけがあった。
俺は急いで食堂に戻った。

グルッペンside
いきなり扉が空く。真っ青な顔でゾムが入ってきた。
｢どうしたんだ？Aは？｣
ゾ｢…おらん。何処にも…武器も…なかった…｣

いない？あのAが？
少し焦った。どんなに彼が冷たくても仲間だ。しかも彼は何かしら一言は言ってから消え去る。なのにそれすらもない。
コ｢どうせ遊び呆けとるやろ。｣
と冷たく言うコネシマ。それと同時に煽るシャオロン。
シャ｢それなwwwそんな気にせんでええよw｣
マ｢あ、この前下町で遊んでるの見たよ。何してるかは知らないけど…｣
ショ｢まじっすか？大先生より糞ですねw｣
ロ｢一応確認だけしとくわぁ〜あぁ仕事増えるぅと口々に言う。面倒くさそうにする者、笑う者、心配する者。
そうするといきなりバンっと音がした。

｢…お前らいい加減にせえよ！｣

グ｢ゾム…？｣
そう。ゾムだった。
ゾ｢さっきからなんなん？！Aは仲間やないの？あのライがちゃんとした連絡もしないで武器もないんやで。何かあったかもしれないのに、ライの悪口ばっかり言って何が楽しいや？！｣
はぁ…はぁ…とゾムが過呼吸になる。
さすがにヤバい。
ひ｢っゾム？！落ち着いて！｣
ロボ｢あ、ペ神！｣
とちょうどペ神が来た。後ろに大先生もいた。
ぺ｢えっ、ゾム？！…よし、よし、はい。息吸ってー、ゆっくりね。｣
大｢久しぶりやなぁと思ったら…ゾムどうしたん？もおらんし…｣
と彼の名前を聞くと一斉にみんな黙ってしまう。
ゾ｢…ふぅ…行方不明や。今日の朝から｣
コ｢行方不明は言い過ぎや｢そうなん？そりゃあ大変やなぁ。とりあえずゾムはペ神と部屋で落ち着こ？｣
と2人を連れ出した大先生。
と思い出したように後ろを向いて俺にニコリとする。
｢グルちゃん。後で詳しく聞かせてなぁ？｣