離れろください。40 ページ3
「〜〜〜♪」
今日の私は機嫌がよかった。
「A、何かあったの?ご機嫌だけど」
「ひびき〜!!えへへっ、今日のお昼ご飯オムライスなんだっ!!」
「あ〜!Aママ特製オムライスか〜!Aママのオムライス以上に美味しいオムライス無いもんね……良かったね!」
「うんっ!オムライス楽しみだな〜!!」
この時の私の気分は最高潮
お昼休みまでワックワクだった。
だが
「オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアお弁当忘れたア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
一気に落とされた。
例えるなら、そう、天国からいきなり地獄のマグマの中に叩き落とされたみたいな感覚だった。
「おむらいす……ずびっ…」
「ガチ泣きじゃない……見苦しいよ?」
「びびぎがづめだぃ〜〜うわああああああん」
それはもう泣きじゃくった。
おもちゃが欲しくて駄々をこねる子供のように。
「は〜〜、あたしの弁当分けてあげるから泣くなって〜」
「ウッウッ……響ありがど〜〜!!愛してる〜〜!!」
私が鼻水やら涙やらでぐちゃぐちゃの顔のままハグしようとすると、頭を鷲掴みにされ、ティッシュで綺麗にされてからハグしてもらった。
友情って素晴らしいね!!
その後、持ってきていたポケットティッシュで鼻をかんでいると、先生が教室に入ってきて、私を呼び出した。
「Aさん、あなたの親戚の方がお弁当を届けに来てくれてるわよ!靴箱の所で待ってるから行ってきなさい。」
「えっ、本当ですか!?わーーい!行ってきます!!」
私は走って指定されたところへ行った。
でも、親戚って誰だろう?
親なら保護者とか、親御さんって言うよね?
不思議に思いながらその場にたどり着くと、そこに居たのは──
「あっ、Aさん!お弁当届けに来ましたよ!」
笑顔で手を振る安室さんだった。
「あ、安室さん……!!」
「朝、Aさんが弁当忘れていったのに気が付いて、追いかけようと思ったんですが、ポアロの仕事がありましてね……届けるのが遅くなってすみません。」
「どうぞ」と手渡されたお弁当箱。
そして、安室さんのとびっきりの笑顔。
それを見た瞬間、ドキッと胸が高鳴った。
「ヴェっ 、あっ、その、ありがとうございます…?」
「どういたしまして!」
またしても笑顔を浮かべる彼に、妙に胸が高鳴った。
「じゃ、じゃあね!ゴリラ!!」
「安室ですよ、午後も頑張ってください!」
その声を聞いてから、走って逃げた。
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さえ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございますー!今は作者が多忙でなかなか更新次回作をかけていませんが、いずれ、時間の余裕ができた時に書きますので!ちゃんと告知しますので!!ぜひ見てくださいね!!! (2020年5月8日 21時) (レス) id: c7dd1a7636 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次の作品待ってます!頑張ってください! (2020年5月8日 21時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
よぅぐると(プロフ) - 完結(いったんだけど)おめでとうございます。離れろください編が終わってしまうのは悲しいですが、次の作品を楽しみにしています! (2020年2月10日 14時) (レス) id: 31c3f21e19 (このIDを非表示/違反報告)
よぅぐると(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年も頑張ってください!!私も赤井さんの映画に貢ぎます。w( *´艸`) (2020年1月10日 8時) (レス) id: 31c3f21e19 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - まゆさん» あけましておめでとうございます〜〜!!頑張ります!!まゆさんもお身体に気をつけてくださいねっ!!! (2020年1月9日 16時) (レス) id: c7dd1a7636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さえ | 作成日時:2019年4月16日 8時