近寄りすぎです、降谷さん！！！

近寄るな4 ページ5

降谷side

Aさんと恋人になって早数年、やっと同居にまでこぎつけられた俺だが、悩みがある。

Aさんが奥ゆかしすぎて何も出来ていない、ということだ。

俺たちはとても健全なお付き合いをしている。

健全すぎる気がする、これは小学生に漫画として見せても恥ずかしくないレベル(表現がおかしい)

俺としてはもっと爛れた関係でもいいと思うのだ(最低)

そして俺は思い付いたのだ。

俺が怪我したら色々やりたい放題なのでは？？？？

ということを。

そう、怪我をする→身寄りの居ない俺の看病をできるのはAさんオンリー→看病と称してあんなことやこんなことをする！！！

という計画だ。

さすがに怪我人に攻撃するほど彼女は過激派ではないはず！！

ということで早速偽造だ！！！

「降谷さん…本当にやるんですか？」

「ああ、証言は頼んだぞ、風見。」

風見に証人役を頼み、信用性を持たせる。

計画はこうだ。

風見「降谷さんが怪我した、自分は部下だ、彼を看病して欲しい」→右腕に包帯を巻いた俺→彼女が看病

完璧だな(？？？)

「すぐバレてしまうような気がしますけどね」

「そんなわけないだろう。」

組織に潜入していた頃から貯まっていた有給を最大限使用し、2週間の休みをもぎ取った。

さぁ！！！イチャイチャするぞ！！！

とりあえず風見から彼女に怪我の説明をしてもらい、俺は少し申し訳なさそうな顔を作ってみる。

彼女は案の定少し顔を顰めたが、すぐに看病を引き受けてくれた。

「では…自分はこれで……」

「ありがとうございました。」

「すまないな、風見。」

「……いえ。」

そそくさと風見が帰ったところで、レッツトライだ！！！

………と思ったのだが。

「Aさん、これは？？？」

「医療用拘束ベルトですね」

「何故？？？」

「あなた、絶対無茶して動いたりするでしょう」

おっっっと怪我人設定が裏目に出たようだ！？

「なんでこんなの持ってるんですか」

「自衛のために常備してるんです。」

「あの、動けないんですが」

「動かないように設置してますからね。」

いや！！！まだチャンスはある！！！！

食事でのあーん！！そして一緒にお風呂だ！！！





果たして、降谷の作戦は報われるのか！？
次回へ続く。

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