誰？ ページ28
.
北人「 あー！やっと花火見られる！ 」
慎「 人多すぎだし… 」
やっとのことで、見晴らしの良い場所につきレジャーシートを敷き、そこに腰かける。
夏風が心地よく吹く中で、ふたりの手はまだ熱を少しだけ持っていた。
慎「 飲み物買ってこようかな。 」
樹「 いや、俺行くよ。 」
A「 あ！じゃあ私も！ 」
藤原くんが行くなら、といつもより積極的にそう言えた。
長谷川くんは、「 なんか怪しい。笑 」と私を見ながらそう言う。
藤原くんが、「 そんなんじゃねぇよ。 」と否定するものの
何故だか私の心はウキウキしていた。
ふたりで隣を歩き、自販機に向かう。
自販機の明かりがうっすら見えた。
するとそこには人影も見えた気がした。
よく見てみると、女の人が数人の男に囲まれ腕を掴まれていた。
A「 ちょっ！あれ！ 」
樹「 おいっ、やめろよ！ 」
私たちの気配に気づいた男たちはさっそうと逃げていくも、藤原くんがあとを追いかけて行った。
私は一目散に女の人の方へ行き、声をかけてみる。
A「 あの、大丈夫ですか？ 」
リサ「 あぁ、ありがとう。 」
その女の人は、すごく華奢な体型で整った顔をしていた。
紫と黒の浴衣がその人の大人っぽさをより一層美しく際立たせた。
その女の人は、「 ありがとね、本当にごめん。 」と言葉を繰り返す。
A「 そんな、大丈夫ですよ！ 」
リサ「 本当にありがとう。今度お礼でもさせて。 」
A「 い、いえいえ！そんな！ 」
樹「 はぁ、逃がした。……リサ姉ちゃん？ 」
リサ「 へ？いっちゃん？！ 」
え？どういうこと…？
なんで名前、知ってるの？
女の人は藤原くんを見るなり、涙を零し藤原くんに抱きついた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1474人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杜若(プロフ) - れもんさんのアソビゴコロという作品に似てますがこの作品はこの作品で楽しませていただいてます！ (2019年9月17日 6時) (
レス) id: 2722c7dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ほんとにありがとうございます！！来夢さんのペースで待ってます！！ほんとにありがとうございます！！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: 9ac46dce77 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - りんさん» 了解しました！ぼちぼち落ち着いたら書かせてもらいますね(><) (2019年8月14日 23時) (レス) id: 5e5a40dc2a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - コメントレスありがとうございます！！わー！考えて貰えて嬉しいです！私Twitterやってないのでこっちで書いて貰えると嬉しいです！ほんとわがままですみませんっ！次もほんとに楽しみにしてます！！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: 9ac46dce77 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(><)わわわ、ぜひ書かせてくださいッ！Twitterにでもひっそり書きたいと思いますね！次回作でもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月14日 23時) (レス) id: 5e5a40dc2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸 | 作成日時：2019年4月27日 18時
