SUPER LOVERS２【斯波夏生】

59話 ページ13

晴side

in車内

晴「野菜いっぱいもっちゃったー♡
お前の父ちゃん母ちゃん気前よくて好き♡」

郁芳「わざわざド田舎のウチに来て、畑手伝ってそう言って喜んで帰るホスト仲間はアンタくらいです」

晴「今日の夕飯何にすっかなー？
郁、お前も食ってくだろ？」

郁芳「そらもちろん！」

郁芳「──ハルさんて前から
そんな飯作るの好きな人でしたっけ？
仕事(ホスト)してた時はほとんど外で食ってたよね？」

晴「家事は一応子供の頃からやってたぜー？
日本来てからは親が共働きだったし
小さい双子がいたし」

晴「あーでも、一人で暮らすようになってからほとんど家で飯なんて作らなくなってたよな」

晴「さすがに零とAと暮らす
となるとちょっとなー」

郁芳「食べ盛り...ってゆーか
育ち盛りの年だもんね───
───って年の割にはレンレンとAちゃんちっさいけど」

晴「......あれで一応気にしてるから
本人達の前では禁句な」

郁芳「了解！」

晴「...............」

郁芳「？ハルさん？」

晴「...去年、日本に来てから
あいつら二度も体調悪くしてんだよ
ただの風邪だったけど
カナダ(むこう)にいる時は一度だってなかったのに」

晴「一番最初にあいつらが日本に来たときも
やっぱりしばらくして熱出して......」

晴「俺、ホストやってた時は、忙しさにかまけて毎日アイツらにコンビニ弁当ばっか食わせてたんだよな」

晴「零とAのヤツ
それでも文句言ったことなかったし
俺がどんなに朝早く出ても、夜遅く帰っても
ちゃんと起きるし...何だかさ──」

郁芳「────ああ、だからハルさん
今度は自宅の傍で《メシ屋》なんだ」

晴「ま──な」

晴「............」

晴「───なあ、郁
これからあいつらの背が伸びなかったら
やっぱ俺のせいだと思う？」

郁芳「そりゃ思いま......
ギャ────！！ハルさん前見て、前──っ！！」

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