SUPER LOVERS２【斯波夏生】

58話 ページ12

Aside

────朝

コンコン

晴「────A」

貴「............？」

貴「......ハル？」

晴「ゴメン、まだ早いよな」

晴「零にはさっき言ったんだけど
俺、今から郁の実家の畑見てこよーと思って
ホラ、店で使わせてもらうことになってるからサ！！」

晴「朝飯と弁当はテーブルの上な
今日は学校まで送ってやれないけど
...二人で大丈夫か？」

貴「───平気」

晴「ウン。夕飯までには帰るから」

晴「じゃ行ってくる
無事に自動改札通れるといいな」

晴［ちゅ──っ］

と言って私のおでこにキスした

貴「...余計なお世話だ！！」

晴「痴漢には気をつけろよ」

貴「さっさと行け！！」


in駅

貴・零「「..................」」

貴「零、行こ」

零「あ、ああ」

ド ン

男「おい！！
ボーッとつっ立ってんじゃねぇよ！！
改札通るならとっとと行け！邪魔だな！！」

零「い...行く！！」

貴「うん」

ピピッ

貴「あ、通れた。えっと、零は...」

ガコン

零「ぎゃふ！！」←エラー

駅員「またキミかー大丈夫ー？
うん、今日はちょっとタイミング早すぎたネ
今度はおちついてゆっくりねー」

貴「.........」

零「お前は通れたのか？」

貴「う、うん」

零「そうか」

貴「大丈夫だよ
零もその内通れるようになるって」

零「......」

自動改札は通れたけど、その後エスカレーターにつまづいてとても時間がかかった。

貴「は──疲れた」


晴side

in畑

郁母「あらぁ、晴ちゃん
ホントに泊まっていかないの？
せっかく郁芳つれて東京から来てくれたのに」

郁父「久々に一杯やろうと思ってたのにな」

晴「今弟達と一緒に住んでるからまた今度ね」

郁父「じゃあ、夏休みにでも連れてこいや」

郁母「晴ちゃんとこも兄妹多いもの大変よねぇ」

晴「郁んとこほどじゃないけど」

郁芳「ハルさん、早く帰ろーよ。道路混むよ？」

晴「お前......
久々のお母さんだってのに何だ？その態度」

郁芳「東京→千葉なんてそう懐かしむ距離でもないでしょー！？ほっといてもうちの母ちゃん毎日電話してくんだから！！」

郁母「だってうちの末っ子が晴ちゃんに迷惑かけてないか心配で心配で...」

郁芳「毎日俺ぁ、ハルさん見てる方がハラハラするよ！！」

晴「ハハハ」

59話→←57話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す