悪者の仮面。【鬼滅の刃】 (ページ5)

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そういうの、嫌いじゃないヨページ5

巳之刻。(午前６時)
鬼を連れた隊士、竈門炭治朗。彼は僕と歳が同じらしい。

鬼を連れているのには何か込み入った事情があるんだろう。

マァそんなもん輝哉の手を煩わせる理由にはなんないケドサ。

僕としてはついに来たかぁぐらいにしか思わないしネ

『竈門くんのことは一応容認していたんだヨ。かが...御館様に言われたからネ。』

マァただ、と続ける。もはやついていけない様子の隠は無視して。

『いつかバレて裁判になるンだろーなーとは思ってたケドネ～。』

容認はしたケド、擁護するつもりはないヨ。僕が擁護したって、意味ないだろうしネ～と言えば、隠たちは押し黙る。

さすがに気まずくなったのだろう。

...笑えるんですケド。

不｢ﾁｯまたテメェかよ。御館様にだけは媚び売るんだなァ。｣

もうお出ましか。相変わらず早いですネ。媚び、売ってませんヨ？

...マァ、どうでもいいですケドネ。

ああ、そこの物陰の津川さん、楽しいですか？僕が罵倒されるの。
残念ですネ。僕、ゼーンゼン堪えてないんですヨ。

優越感に浸っていらっしゃるところ、申し訳ないですケドネ。

『下らない。...下らないヨ。』

不｢アァ!?なんか言ったかァ！｣

『イイヤ、何も？ただの、独り言、ダヨ。』

ホント、下らないヨ。

任務を押し付けたとかいう話ごときで怒ったりしてサ。

津川さんもダヨ。

僕を...他人を貶めてまで自分がちやほやされたいのかな？

ホント、下らない。

マァ、そういうの、嫌いじゃないケド。

他人を蹴落としてでも自分が生き残ろうとする...そういうのは世の中腐るほどあるしネ。