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No.11 ページ11

4時間後


『ア"ア"ア"ッッ、 イッ、はぁはぁ』



4時間経った今、今度は、全身に刺すような痛みが

駆け巡った


2時間前の熱がまだあるのか、頭も痛い



私は、その痛みが少しでも和らぐように枕や布団、布を力いっぱい握りしめた


目からは耐えきれずにどんどん涙が流れてくる


薄く目を開けると


隣にいた白雪が涙を拭いてくれて


ガラクさんに何かを言われ


リュウが何かを準備しているのが見える


また、白雪の口が動いていることから
白雪が何かを言ってくれているのがわかる


片腕に何かを刺されたような気がした


その瞬間、何かが切れたように視界が暗くなった




リュウside

4時間後、2時間前とは比べ物にならないほど苦しみ出した

隣にいる白雪さんは泣きそうになりながらも
汗を拭いてあげたりしている
俺も、Aの手を握りながら頑張れと心の中で叫んでいた

すると、今まで強く握られていた手が少し緩くなった
リュ「A!?」

白「!?どうしたんですか、!?リュウ」

リュ「Aが……薬室長!」

ガ「これは!……解毒剤投与!」

リュ、白「!!!」

白「A!もう少しだよ!もう終わるよ!頑張って」

Aの腕に解毒剤を投与した。
やっと楽になってくれる

さっきまで乱れていた呼吸は
どんどん安定してきている

俺は、Aの手を握りながら

リュ「良かった、お疲れ様」

と呟いた

これを見ながら聞いていた白雪さんも

俺がAの手を握ったことに驚いて赤くなっていたけれど

最後は微笑みながら

白「そうですね、お疲れ様A」

と言った

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作者名:サッチー | 作成日時:2019年5月2日 3時

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