第32話 ページ33
♡♡♡
今日使った大量のカンペ・資料を紙袋に入れて、
運びながら、イスを運ぶ。
この紙袋破れそう。…やっぱ、重いっ！
『わっ！』
階段を頑張って降りるけど、1本を踏み外してしまった。
その衝撃で紙袋が破れてカンペ、資料がドバドバと下に落ちていく。私も落ちた。
『…………いたい。』
幸い段数は低く良かったけど、目の前に広がる紙の散らばりを見て心が折れてしまいそうだった。
『やっぱ不破さん頼れば良かったな。』
「マネさん？」
帰ったはずの甲斐田さんの姿。
「マネさん、大丈夫ですか？！」
『………なんで、、。』
「……えっとぉ、忘れ物しまして。」
『見つかりましたか？』
「え？、あ、見つかりました！」
「そんなことより落ちたんじゃないですか！？」
『……大丈夫です、。』
甲斐田さんが優しくするから泣きそうになってしまう。
優しくしないで…。
「マネさん、すぐ無理するって言われてますよ。」
「特に加賀美さんと不破さんに！」
『…恥ずかしいです。』
心配かけてばかりでマネージャーとして不甲斐なさ過ぎて、いつか解雇されるとしか思えない。
『えと、手伝って、頂けませんか…。』
「僕、マネさんの力になれたら嬉しいですし、手伝わせて下さい。」
『…ありがとうございます、。』
黙々と拾って下さり、私も負けじと拾う。
全てが片付いた時、20分経っているのに気が付いた。
私、甲斐田さんが居なかったらキツかったな…。
『本当に有難うございました。』
『手伝って下さり有難うございます。』
「いえいえ〜帰りましょ！」
『はい。』
|
|
駅までマネさんと帰るのは初めてだな。
「ま、マネさん。」
質問をするのに、少し緊張している自分が居る。
「いつか、…下の名前で呼んでいいですか？」
『……いいですけど、皆の前ではダメですよ。』
「分かってます！」
『いつかなんですか？』
「まだ僕マネさんのことあまり知れてないし…。」
「いきなりはマネさん嫌がるかなって。」
それと、僕は積極的にいけない情けない奴だから。
もう、社長なら呼んでるんだろうなぁ。
『ふふっ、別に良いですけどね。』
「じゃあ、僕は、晴って呼ばれたいです！」
これはいけるのだろうか？なんかドキドキしてきた。
『じゃあ、いつか呼びますね。』
小悪魔だ…。
僕の頭は完全にその言葉に支配されてしまった。
マネさんと別れた後は、1人で作戦会議をした。
♡♡♡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 838人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エス兎(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 遅すぎる返信お許しください。優しいコメント本当にありがとうございます。神作品だなんて言ってくださって本当に嬉しいです。頑張ります🙇 (5月18日 0時) (
レス) @page50 id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑缶詰 - 初コメです！急すぎますが、本当に好きです！！無理のないように更新頑張ってください！応援してます！！！こんな神作品を書いてくださってありがとうございます！！！ (2023年4月3日 20時) (レス) id: 45c5ef30c9 (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - 或さん» コメント有難うございます✨神作品と言って頂き本当に本当に嬉しいです🙇😭これからも頑張ります…！有難うございます！ (2023年2月21日 23時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
或 - 控えめに言って神作品です。 (2023年2月21日 22時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - ここさん» ここさん😭♡コメント有難うございます🙇嬉しいことばかり言って下さり本当に有難うございます…🥹✨頑張ります♡ (2023年2月4日 22時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エス兎 | 作成日時：2023年1月8日 23時
