第24話 ページ25
♡♡
すぐには気が付かなかったが、名前で呼ばれた。
『…なまえ。』
「……ダメでしたか?」
『い、いえ。』
「では、」
彼は立ち上がり私の横に座り直した。
「Aさん。」
『はい…。』
「あ、泣き止んでますね。」
『そもそも、泣いてませんよ。』
何故か笑われるし何故か彼は私をずっと見てくる。
「……」
『……っ』
『………み!見すぎです。』
「ふふっ、そうでしたか?」
「”7秒”目が合いましたね。」
『え?数えてたんですか!?』
なんで!?と思ったところでスタジオのドアが開く。
「お疲れ様です。」
『不破さん!!お疲れ様です。』
すぐさま不破さんに駆け寄った。
加賀美さん今は何言ってくるか分からないし。
「社長〜?何したんすか?」
「私は何もしてませんよ笑」
不破さんの声がいつもより低くて、
すぐさまマヌカハニーの、のど飴を渡した。
『美味しいですよ、是非。』
「マネちゃん〜優しいねぇ、ありがとう。」
「ちな、マネちゃん大丈夫なのよね?」
『はい、大丈夫です。』
多分。
「マネージャーさん、スケジュール確認をしたいのですが宜しいですか?」
不破さんに案件どうでしたか?と質問をしようとした時、加賀美さんの声が響く。
『はい、しましょう。』
また先程の席に座り、私は資料やスケ帳を取り出した。
私は真っ直ぐな眼差しを向けてくる彼に対して少しだけ緊張してしまった。
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『集まりましたし、撮影開始しましょうか。』
明日は企画会議、明後日は6本連続撮りだし早く終わらせてしまおう。
カメラさんがスタンバイをし、加賀美さんが本題を降り出す。街頭調査の動画を彼らは見だした。
渋谷の方では知っている人がいるみたいだった。
嬉しくて私は口角を上げてしまい、感情が高まってしまったので、私は冷静になる為にろふまおスタジオから出た。
私が居なくても撮影は回るので心配は要らないけど、
またすぐ戻らないとな…。
自販機の前の椅子に座り、メモを取り出す。
明日の企画会議の案を出そう。
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「Aさん。」
『…』
『ん?私?』
名前呼びは普段されないので慣れてなくて、
すぐに私と気付けなかった…、
『加賀美さん、お疲れ様です。』
「お疲れ様です。」
加賀美さんが息を吸った。
「Aさん、本日帰り私が送っても宜しいですか?」
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エス兎(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 遅すぎる返信お許しください。優しいコメント本当にありがとうございます。神作品だなんて言ってくださって本当に嬉しいです。頑張ります🙇 (5月18日 0時) (レス) @page50 id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑缶詰 - 初コメです!急すぎますが、本当に好きです!!無理のないように更新頑張ってください!応援してます!!!こんな神作品を書いてくださってありがとうございます!!! (2023年4月3日 20時) (レス) id: 45c5ef30c9 (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - 或さん» コメント有難うございます✨神作品と言って頂き本当に本当に嬉しいです🙇😭これからも頑張ります…!有難うございます! (2023年2月21日 23時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
或 - 控えめに言って神作品です。 (2023年2月21日 22時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - ここさん» ここさん😭♡コメント有難うございます🙇嬉しいことばかり言って下さり本当に有難うございます…🥹✨頑張ります♡ (2023年2月4日 22時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エス兎 | 作成日時:2023年1月8日 23時