22話 ページ23
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「僕ずっと好きだったんです、なんで気付いて無いんですか?」
「むしろ気付かれていると思ってました。」
目をフイっと逸らされる、剣持の頬は少し染まっている。
「A僕のこと平気で避けるしすぐどっか行くし…」
そして、目が合い、私は唾を飲み込む。
「もうこれからは逃がしません。」
「……好きです付き合って下さい。」
また目頭が熱くなった。
肩の荷がおりたのもあると思う。嬉しさもある。
ただ、目の前のこんな素敵な人が私を好きだと、ずっと前から好きだと言ってくれている、嬉しすぎてたまらない。
「僕から言えなくてすみません。」
『いやいや、私騙してたし…』
自分で言って泣きそうになる。
「返事くれませんか?」
『ぁ……』
『勿論、宜しくお願いします。』
その瞬間に、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちた。
「ぇ、あ、なか、泣かないで下さいよ!」
『ごめ』
「謝らないでくださ!い!」
そう焦っている彼を見てたまらなく愛おしいと思い、
彼のがっしりとした首に腕を回してその胸に飛び込んだ。
『よろしくね、剣持くん…!』
「……!」
彼の手は私の背中には回ってこない。
それに少し傷つくが、彼の真っ赤な顔を見ると飛んでしまった。
「何するんですか!急に!危ない!」
『そんなに照れる〜?w』
「…A」
名前を呼ばれると剣持が私に近づき私の腰に腕を置いた。
そして私は剣持がする事を察して瞼を閉じた。
柔らかい彼のそれが重なり、数秒で離れた。
何度も角度を変えては離れての口付けした。
彼の視線が左右に動いてから照れくさそうに口を開いた。
「…A実はお願いがあって。」
『なに?』
「辞めないでほしいです。」
「Aが僕のせいで、何か思って辞めようとしているなら止めたいです。」
辞める理由はもう無いよ、剣持くん。
『辞めないよ、だけどね私からもお願いがあるの。』
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エス兎(プロフ) - Suzuさん» コメント有難うございます🥰有難うございます!♡これからも頑張ります!✨ (2022年8月9日 23時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - Twitter見れなかったので、完結嬉しいです!!お疲れ様でした! (2022年8月9日 5時) (レス) @page35 id: 0102290343 (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - もかさん» もかさんコメント有難うございます😭✨とても嬉しいです!そう言って頂いて本当に嬉しいです!頑張ます! (2022年3月25日 23時) (レス) @page5 id: 2399c8883e (このIDを非表示/違反報告)
もか - 新作ありがとうございます!こちらの作品も大好きな作品の一つになりそうです。 (2022年3月25日 21時) (レス) @page4 id: 0bf0dfc8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エス兎 | 作成日時:2022年3月25日 13時