【knmc】幼女コンセプトカフェに来たロリiコン【2j3j】

26話 ページ27

♡






もしかして、誘われている？
この人の事は嫌いではない、むしろ好印象である。
こんな人だっけ？これが本性？


「…ゆめちゃん、俺には素を見せて欲しいんだよ。」
「てか、もう5時で終わりだよね？」

「あ、てかゆめちゃんってほんと可愛いよね〜笑」
「ゆめちゃんの顔って童顔って言うんでしょ〜？」

どんどん止まらずに話し続ける彼に私は恐怖を覚え、
止めることすら出来ず、冷や汗なのか脂汗なのか分からない汗が身体中から溢れた気がした。


早く店長を呼んでこないと…。



「ねぇ、ゆめちゃん聞いてる？」
「オムライスまだですか？」



彼の声に被ったのは、剣持の声。
後ろを振り向くと怒りを込めた目でこちらを見ている。

私はそんな目を決して怖いとも思わず、
むしろとても安心して、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。




『け、んも、…ち』
「その人を離して下さい。」


「うるさ…新規の癖にでしゃばんなよ…」

「店長さんを呼んできてもらってますから。」
「ぁ。」



店長がすぐさま来てどこかへ連れて行く。
剣持は少し駆け足になりながら私の手を掴み、休憩室に入った。
誰も居ないみたいで安心…


『……剣持くん、ギュッてしていい？』
「はい。」


いい匂いに包まれて幸せを感じていたが、
急にドッドッと心臓が音を激しく立て始める。



だって、抱きしめ返すなんて滅多にしないと思っていたのに、
私の背中に剣持は、両腕を回したから。





♡´-

27話→←25話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す