SOME (ページ22)

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jm「嬉しい？」

「うん。」

jm「ふふっ」

気まずい距離感を、なくすように手が頭の上に置かれる。

そのまま下に髪をすくわれるみたいに、触られる。

甘ったるい目線と優しい手、そして少し温度が上がった雰囲気に引き込まれる。

ほんとに、この人を好きになった自分を責めたい。

cl「ダヒ、写真撮ろう！」

あ、2人の世界に入っちゃってた。

「じゃ、いくね。」

jm「うん、またね。」

チョンロと楽しく写真を撮って、部屋を出ようしたんだけど

ー

『ナナ、写真撮って！』

jm「いいですよん。」

『やった！』

jm「ここ、座ってください。」

『可愛く撮ってね。』

jm「ヌナは、そもそも可愛いですよ。」

ー

…うわ、

これはきつい。

ジェミンがあんな楽しそうにリラックスしてるのって、私とジェノの前くらいしかないと思ってたのに。

近すぎで、距離バグってるし。

ナナなんて呼ばれてる。

可愛い？

うん、美人で可愛いよ。あの先輩。

よくわからないくらい頭に、暗い感情が襲ってくる。

吐きそう。

cl「ヌナ？大丈夫？」

「うん。次どこ行こっか。」

cl「お昼ご飯食べましょう！」

それでも、急に泣き出したり無言になったりするのはあまりにも、分かりやすい。

私はそんなことをするほど、メンタルが弱くないのも問題だ。

…普通に出てきちゃった。

ー

cl「めっちゃスマホなってますけど、出なくていいんですか？」

「いいの。」

チョンロとご飯を食べてるとスマホにメッセージと電話が来た。

発信元は多分、ジェミン。

おおよそ、一緒に回ろうとしてるんだろうな。

通知を消してスマホを置く。

よくないことをしてるのは十分理解してる。

でも私は今モヤモヤで話したくないし会いたくない…。