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cl「ヌナでも、会いたくない人とかいるんだ。」
チョンロがニヤニヤして何か企んでる。
cl「この前言ってた、ジェミンっていう人でしょ。じゃあ、入るしかないじゃん。」
ご飯行った時に、チョンロに相談してしまった私を呪いたい。
頑張れって励ましてくれたのはうれしかったのに。
「ダメだって、」
cl「ほら行こう！」
チョンロに手をひかれるまま、部屋に入ると壁にはたくさんの写真がかかってた。
…いないよね？
数人のサークルの人らしき姿はあったけど、そこにナジェミンはいないみたいだった。
なんか、あれみたい。
好きってわかると避けちゃう感じ。
子供っぽい。
cl「これ、ヌナに似てますね。」
「ん？」
…これ、あの時取られたやつだ。
夜景をバックに私は目を閉じてる。
cl「何、誰かに撮ってもらったの？うわぁ〜」
わかって言ってるなこの子。
cl「あははっ、ヌナ照れてる！キヨミ〜」
jm「ダヒ、来てたの？」
チョンロの甲高い笑い声が、注目を集めてしまったみたい。
ジェミンが私たちに気づいた。
「あ、うん。」
jm「ジェノ、勝った？」
あ、試合のことか。
「勝ったよ。」
…気まずい。
cl「ヌナ、僕あっち行ってるね！」
何かを察したのか、チョンロが行ってしまう。
「ちょ、待って、」
あぁ、行っちゃった。
ジェミンも、私が写真見たの知ってるのに何も言ってこないのがもどかしい。
「ジェミン、この写真ってさ、あの時の？」
jm「これ？そうだよ。よく取れてるでしょ。」
にっこりと笑って写真に手を伸ばすのを見て、何とも言えない気持ちになる。
私たちは、ただの友達。
ジェミンが誰に香水や花をあげようと、私が気にすることじゃない。
ましてや、勝手にモヤモヤして避けるなんて。
君の距離感やわたしたちの関係にあらがえず、よりによって、君を好きになってしまう自分を責めたい。
jm「いやだった？」
「ううん、そんなことないよ。」
本当にそんなことはないのだ。
ジェミンのたくさん撮った写真の中で私がいて、こんなふうに飾られてると、少し特別になってた気がしてしまう。
ただ、それだけでこんなに胸がいっぱいになる。
、
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作者名：Sabi Wabi | 作成日時：2021年11月6日 14時
