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木の道を抜けた
体育をしてる声は聞こえなくなり、
学校にはいない感覚に陥る
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目の前に広がるのは草むらとあの花が枯れた跡
広いその空間の上に広がるのは青空
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いなかった
そこに先輩は、いなかった
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思い出した、この空間
足を踏み入れ、踏む草はクローバー
あの夏の思い出が、一気に蘇り涙が溢れそうになった
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�牋貎佑罵茲燭鵝���
�燹帖頂�は、一人だから��
�燹通擇琶い錣譴討襪修瞭擦貌�れば、
横は幹、上は葉が茂ってて、
後見えるのは遠〜くにある一筋の光。
…怖かったやろ、一人では��
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そう言って綺麗に笑う先輩は、
�爐茲ν茲燭有瓩抜新泙靴討�れた
.
そんな時だった
キイ…という音と、草を踏む音が聞こえた
怖くて慌てて振り返れば、見覚えのあるあの人かいて、
私を見て、固まっていた
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「…先輩」
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金髪でオシャレな先輩は、車椅子に乗っていた
初めて実感した
本当に歩けないんだと
そこで初めて、実感した
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「あかんっ……手震えて動かせへんっ」
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そう言って強く車輪を握る先輩の腕は震えていた
久しぶりに聞いたその声は、懐かしかった
堪えていた涙が溢れて止まらなかった
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「泣かんといてよ…俺まで、泣いてまうって」
「だって…ッ」
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先輩に触れたくて、動けない先輩に近づく
先輩の姿が大きく見えるにつれて、
涙の数も増えていき、溢れて止まらなかった
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「はははっ…どんだけ泣いてんねん」
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先輩が手を伸ばした
訳も分からずその手を握れば、
「そうやない」と優しくその腕で私を引いた
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前屈みになった私の頬に触れ、流れ落ちるその涙を、優しく拭ってくれた
近い距離、先輩は笑っていた
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「抱きしめても、ええかな」
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夢のようなひと時
首を縦に振れば、すぐに腕の中
風が大きく吹き抜けた
音は、ただ早く鼓動する、
心臓の音だけ
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rea_ura_0402(プロフ) - 今更ながら作品を見つけ読みました。普段占ツクで泣くこともコメントを送ることもないのですが、どうしても伝えたくてコメント書きました。とっても素敵な作品を書いてくださりありがとうございました。感情移入しまくりで大泣きでした。これからも応援してます。 (2022年8月11日 20時) (
レス) @page41 id: f1fd61defe (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - 何年たっても読み返したくなります、本当にありがとうございます！ (2020年9月29日 21時) (レス) id: 506b59ce48 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 涙で顔がぐちゃぐちゃ＞＜感動しました！ (2018年4月1日 13時) (レス) id: dec8b947a5 (このIDを非表示/違反報告)
hill - 1年前に読んだこの作品が無性に読み返したくなりました。もう何度読んでも泣けます（；＿；） (2018年1月14日 12時) (レス) id: b003b38c7c (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - はじめまして〜、めちゃくちゃ泣けます電車で読んで涙目なって、お家で読めばよかった〜って後悔するくらい泣けます、、また読み返します〜（ ｉ _ ｉ ） (2017年10月11日 11時) (レス) id: 3d7ec2a38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2015年10月30日 8時
