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そんな恐れていた夏休みになって、�霤沈菁擇伐颪�事もなくなった
文化祭の準備で学校に来ても音楽室には誰もいなくて、
一人でそこに立ち尽くしていれば、迎えに来てくれるのは重岡くんだった、あっくんだった
重岡くんは悲しげに眉を下げるのに、あっくんはいつも通り
「帰るで〜」とドアを開けてダルそうにその場から私に声をかける
私が動かないでいれば音楽室へ足を踏み入れ、私の腕を取るなり外へ向かった
「�陲舛磴鵑詫茲Δ悗鵑茵�待ってたって無駄やから」
私の顔を見ずにそう言い放ち、俯く私の頭をくしゃっと優しく撫でてくれる
重岡くんの時は決まって待っていてくれた
私の気が済むまで、ただ隣で黙って胡座をかいていてくれた
そんな夏休み
来ないとわかっていても行ってしまう音楽室に縛られ続けた夏休み
中学生の頃は大好きだったはずなのに、この時の私は夏休みなんて無くなってしまえとさえ思っていた
先輩がどこでなにをしているのかなんてわからない
連絡先も知らない、家も知らない
今思えば、私が先輩の事で知っている事といえば限られていた
「…花火大会？」
「おん、一緒に行かへん？」
唯一私が楽しめた事はこの花火大会
もともと毎年あっくんと二人でいつも行っていたその花火大会
誘ってくれたのは重岡くんで、けど私は今年もあっくんと行く気でいたから返事に困り、
その様子を見た重岡くんは「二人やなくてもええねんで」と目を細めて笑っていた
その言葉に私は安心して、あっくんの話をすれば重岡くんは快く受け入れてくれて、
「なーんか変な感じやわ、Aと二人やない花火大会とか」
「悪かったですね〜お邪魔してもうて、」
「別に邪魔なんて言うてないやん、むしろ俺が邪魔なんやろ？」
「うるさいねん、大毅もあっくんも、
ってかなんで俺まで連れてくるん、場違い感半端ないねんけど」
連れて来られたのは神山くん、彼は重岡くんだけだと思っていたようで、
会場に着くなり私とあっくんを見つけて「は？！」と声をあげた
「なんで嘘吐くねん！」「言うたら絶対来うへんやんか！」と言い合う親友同士にあっくんと顔を見合わせて笑ったのも数分前
気がつけばぶつぶつ言い合う2人を叱る神山くんの図が出来上がっていて、
その間にいる私はそれがおかしくて、
夏休み中あまり笑えていなかったのに、この時は心から笑えていた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
