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じゃあなぜ、私にだけそんなに素直に何でも話してくれるのか
妹さんの事件の話も、妹さんへの恋心も、
身内にですら打ち明ける事はできないようなその話を、
なぜ私にはしてくれたのか
なぜ私を抱きしめるのか
なぜ、私にキスをしたのか
何もわからなかった、わからないまま私はボロボロになる
傷つく私には気付けても、私が何に傷ついているのかわからないから先輩はあわあわと困惑していて、
正座から足を崩して私に近づき肩に触れては、
「ごめん、ごめんなっ」と顔を覗き込むように謝っていた
「俺アホやからわからへんねんっ
ごめんな、…何がキミを傷つけたんかな、」
涙を流す事も出来ない私が言葉も出せずにただ首を横に振れば、�霤沈菁擇篭譴靴修Δ鉾�をひそめて、
伏せた目に美しさを感じた
自分から始めたこの話がこんなにも自分自身を苦しめるとは思わなくて、
もうこの話は終わりにしたかった
先輩が私の好意に気づき 気味が悪い女 の中に入るのが怖かった
話を変えよう、そう思った時に目に入った先輩の背後に掛けられたカレンダー
終業式 の文字が少しだけ歪んで見える
「…もうすぐ夏休みですね」
「へっ？」
「さみしいです、2ヶ月近く会えないなんて」
「…うん？」
「…ははっ�霤沈菁擇浪燭盪廚錣覆い任垢茲諭�
そうですよね、わかってます、…わかってますよ」
先輩は相変わらず右手では私の肩を掴んでて、
空いている手は自分自身の頭にやって髪をぐしゃぐしゃに乱す
私の肩を掴むその手にも力が入り、�霤沈菁擇�先輩なりに今色々な事を考えてくれているのがダイレクトに伝わってきて、
胸が熱くなり、ああやっぱり好きだな って
私はどこまでも単純だった
「あの、俺も…、」
「…え？」
「…俺も、寂しいで？」
あんな簡単に私の初めてのキスを奪い、抱き寄せあっという間に心を奪ったというのに、
その言葉の後の�霤沈菁擇牢蕕鮨燭胆屬砲気擦董�
手を下ろしても乱れた髪を整える事なく、腕を伸ばして私を抱き寄せる
「信じてへんなぁもう〜」
「…すみません」
ふふっと優しい笑い声が耳元から聞こえ、
これが�霤沈菁擇量ノ呂世辰�
さっきまでの張り詰めた空気はいつの間にか消えていて、
気がつけばそのほんわかした先輩の雰囲気に空気すらも呑まれ、自然と温かい空間へと変わっているんだ
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
