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次の日も、またその次の日も昼休みは音楽室へ行った
何も変わらない、先輩はギターを弾いて私は写真を撮る
そんな時間だけでも私は幸せだった
5限からはちゃんと授業にも出た
昼休みが終わり教室に戻るたびに、廊下からドアに凭れ掛かり私を待つ重岡くんがいて、
悲しそうに眉を下げて、それでも優しく「おかえり」と言ってくれる
重岡くんは優しいから私が昼休みに音楽室へ行っている事も、�霤沈菁擇伐颪辰討い觧�も誰にも言わないでくれた
そんな彼は昼休み何をしているのか聞けば、同じクラスの神山くんとご飯を食べて、
神山くんが最近ハマっているというゲームを二人でやっているのだとか
「なら私がいなくてもいいんじゃない？」そう聞いても彼は首を横に振って困ったように笑ってた
「鈍感さんやなぁ」と小さな声で呟いて、何事もなかったように飴玉を一つくれる
そんな日々、ダラダラと過ごしていればもうすぐそこに夏休みが見えて、
カレンダーを見る度に焦りを覚えた
けどどれだけアプローチしても、�霤沈菁擇凌瓦聾�えない
毎日楽しそうに歌って、時折切なげに天井を見上げて、
あの日見た妹さんが、きっと今でも先輩の目に焼き付いていて、
その残像を求めてここに来る、そんな世界に踏み込んだ私を突き放さない�霤沈菁擇忙笋肋�し自惚れた
「�霤沈菁擇蓮△匹Δ靴峠�の人を避けるんですか？」
7月の中旬
エアコンをつけてもらえない昼休みの音楽室で、
「あちぃ〜」と言いながら私が買ってきたアイスを頬張っている
「よう溶けへんかったなぁお前〜！」と昼休みにアイスを食べられることに感動していて、
仲の良い先生にお願いして職員室の冷凍庫に入れさせてもらっていた事は黙っておこうと思った
そんな先輩に問いかければ、棒アイスを頬張ったまま首を傾げる
「…女の人？」
「いつだっけ、私見たんです、
�霤沈菁擇判濛誓菁擇�廊下で仲良く話してたら女の子たちが寄ってきて、その時先輩怯えたように淳太先輩の後ろに隠れたんです
小さな声で返事だけして、小さくなってました」
「はははっ、そやなぁ、確かにそれ俺やわ」
「でも私とは話せてます、…私とは」
困ったように食べ終わったアイスの棒を咥えながら、
自分の前髪をぐしゃぐしゃと乱し、
「そやなぁ」と、その前髪に手を当てたまま呟いて、
うんうんと深く何度も頷いていた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
