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重岡くんと美術館を出てからは彼がオススメだというカフェへ訪れた
高校から近いところにあるそこのカフェ
確かに見覚えはあるけど入った事はなかったなぁと、
そう言っていれば「もったいないで」と連れてきてくれた
「テスト期間とか家に帰っても勉強集中できひんねん、
せやからここにきていつも勉強してる
ほら、高校から1番近い中学あるやろ？俺あそこ通っててん、やから中学の時からずっと、
学校から近すぎて逆にみんな来うへんし、落ち着くやろ？」
そう言ってすっかり顔馴染みのそこの店員さんにニコッと笑う
店員さんも笑みを返し、少しその関係性が羨ましかったりした
「いいね、そういうの憧れちゃう
私行きつけのお店とか無いの」
「ここにしたら？ほら、一緒に勉強しようや」
「ふふっ、そうだね、じゃあ次の中間テストかな」
「あー、そうやんもう期末終わってるやん〜」
何故か残念そうに肩を下げる
「テスト好きなの？」と聞くと「んなわけないやろ」と笑ってた
不思議な重岡くん、恥ずかしくなったのか頭を掻いて話題を変えてくる
美術館で約束した写真の話
鞄に仕舞っていたカメラを取り出して、重岡くんと一緒に覗き込む
「えー、これほんまに照史くん？」
「そうだよ、ははっそれ前にも言われたなぁ」
「…俺以外に？」
「うん、仲良くなった先輩がいるんだけどね、その人に見せた時も これが照史？って…」
眉間に皺を寄せた重岡くん
この時にようやく私は思い出した、ハッとした
言ってはならない、�霤沈菁擇伐山攫爾撚颪辰討い觧�は誰にも
話を変えなきゃ、変えなくちゃ って
そうは思っていても彼は薄々気づいてた
最近昼休みになると突如姿を消す私
仲良くなった先輩なんて、きっと一人しか浮かばないのだろう
そしてこのカメラの中にはその先輩がいる
温かいカフェの中、私は背筋が凍るように冷や汗を流した
「なあ、その先輩、」
「…あっ、見て重岡くん、
コレね、あっくんの家で飼ってる、…」
「二人で会うてるならやめとき、もう、行ったらあかん」
重岡くんの視線を痛いほど感じても、怖くて私はカメラから目を離せなかった
優しい声なのに、鋭いその言葉は私に深く突き刺さった
“�霤沈菁擇留宗�
きっと彼は知っていた
その噂を聞くのが怖くて、私は強く、強く、
両手で耳を塞いでいた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
