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朝起きれば二人とも生まれたての姿
明るいとやっぱりそれは恥ずかしくて、時計を見ると早朝4時を少し過ぎたところで、
大毅くんがまだ気持ち良さそうに眠っているのに安心しながら、大きなＴシャツを一枚着て、
足早にシャワーを浴びに浴室へ向かった
さっぱりとして清々しい朝、ドライヤーをかけていれば背中を つんつん とされ、
振り返ると寝起きでぽけぽけとしながらも、ちゃんと服は着てくれている大毅くんがいて、
「おはよう」と言えば「おはよ〜」と返してくれる
幸せだと感じる朝だった
「俺もシャワー浴びよ〜」
「だぁー！まだ脱がないでまだ脱がないでっ！
出るから待って、ちょっ待ってってば！」
「今更やろ〜もう、壁見てりゃええやんけ」
そう言われて素直に彼には背中を向けて、
壁を見ながらドライヤーをかけ続けた
浴室のドアが閉まる音が聞こえてホッと肩の力が抜け、次に聞こえてくるシャワーの音にまた少しだけ鼓動を早める
急いでドライヤーを仕舞って洗面所を出れば時刻は5時に迫っていて、大毅くんが上がってくる前に軽い朝食を作った
「おー、ええ匂いする〜」
「対抗してスクランブルエッグ作ったよ」
「はははっそれ過去の俺をバカにしてるやろ」
夜も朝も卵料理
冷蔵庫を開ければそれしかなかったという方がしっくりくるかもしれない
今度来る時は何か食材を買ってこようと心の中で決めながら、久しぶりに二人で迎えた朝を楽しんだ
大毅くんの家に置いてある自分の服に着替えて、
彼もスーツに着替え、二人の出勤時間になる
今日も営業で私の働くショッピングモールに来るが一度職場に戻るという大毅くんとは一度そこでお別れして、
職場に着くなり先輩に茶化された
「うわー、重岡さんの匂いぷんぷんやわ」
「藤井さんも女の人の香りがします」
「お互い幸せやな」
開店の準備をする藤井さんのその言葉に何も返せなかった
幸せか幸せでないかと聞かれたら迷い無く私は 幸せだ と答えるだろう
それでも心の中で何かが引っ掛かるのは、
あの常連さんが話してくれた 春紫苑 の所為
「…藤井さんは今の彼女さんを心から愛していても、前の彼女さんの事、思い出したりしますか？」
「…思い出したん？」
黙り込む私に藤井さんは眉間に皺を寄せて、
「冗談やろ？」と声を少し震わせた
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桜(プロフ) - 嶺遠さん» 本当ですかっとても嬉しいです！好きになった人と伝えた頃から両想いで結ばれる人の方が少ないのかなと私は思います。言われて初めて意識する事が多く、恋自体も錯覚かもしれない、美しく儚いものです。そう感じていただけて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2016年7月25日 11時) (
レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
嶺遠(プロフ) - 私は好きな人が全くおらず、恋心で一喜一憂というのがないので、この作品で気持ちが届かない苦しさや想われる暖かさなどを痛感して涙が流せて心はぎゅっと苦しいのにその感覚に嬉しさも感じます！ (2016年7月16日 2時) (レス) id: 6ceca9436c (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - まゆさん» 申し訳ないです…主人公、とても苦しく贅沢な立ち位置であります…これから時間のある限り更新頑張っていきますので、どうか結末までお付き合いいただけたらなと思います！ありがとうございます笑 頑張りますね！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ふーさん» コメントありがとうございます、すごく嬉しいです！お言葉、全て嬉しく胸がいっぱいになります。私のストーリーは私が伝えたい事と、彼らにこんな役が来ないかなと思い描きながら書く事が多いです。お言葉本当にありがとうございます。励みになります！頑張りますね！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 嶺遠さん» 二人とも素敵なんですよね、飴玉くれる彼も残像を求める先輩も、綺麗なんですよね。本当いつもこんな作品ばかりで申し訳ないです…そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張っていきますね、励みになります。ありがとうございます！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年7月5日 21時
