◇61 ページ16
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ギリッと力の入るあっくんの手は震えていて、
姿の見えない�霤沈菁擇�今どんな顔をしているかわからないけど、優しい声でその表情が浮かぶようだった
目を細めて、柔らかく笑みを浮かべながら首を傾げ、
「照史、」と名を呼ぶだけで、呼ばれた彼の力も和らぐような
�霤沈菁擇寮爾鷲垰弋弔蔑呂鮖�っている
「これは俺、歓迎されてへんみたいやなぁ」
「歓迎してへんとかちゃうねん」
「じゃあ何？なんで照史は怒ってるん」
「なんでって…」そう言ったあっくんの声は震えていて、
泣きそうになる彼が力が抜けたように後ずさり、私も一歩下がった
その時にコツンと響く靴音に、私もあっくんも固まった
「後ろ、誰かいるん」
「…おらへんよ」
「…照史、」
「おらへんてッ！…誰も、おらへんてっ」
「…Aちゃん？」
「呼ぶなッ！何なんっ、…何で今更戻ってくるねんッ！！
ふざけんなよッ…ふざけんなよッ！！」
あっくんが私の腕を離しても�霤沈菁擇了僂聾�えなかった
彼が先輩を殴ったようで、鈍い音と共に倒れ込んだ�霤沈菁擇妨戮蟠擦阿蕕鯆呂鵑任い�
静まり返るBAR、我を失ったあっくんを神山くんは必死になって止めようとしていて、
私は足に根が張ったように動けなくなり、言葉も出せぬまま顔を白くさせていた
「落ち着けってあっくんっ！」
「知らんからそうやってヘラヘラしてられるんやろッ
なあ、�陲舛磴鵑�姿消してからのAがどんな生活送ってたと思う、
音楽室から縛られたように出られなくなって、毎日毎日�陲舛磴鵑了�想ってッ…」
「そうなん？嬉しいわぁ、俺もAちゃんの事忘れた事なかったで、
ずっとな、ずっと会いたいと思うてて、」
「はっ？ずっと会いたいって、
だったら何で会いに来なかったんや、なあっ
8年間一度もッ、…忘れた事ない会いたいって思うてたんやったら何処にも行くなよッ！！
Aの手離すなやッ、離すなやッ！！」
涙をボロボロ流しながら�霤沈菁擇冒覆┐襪△辰�んは神山くんに剥がされ、
肩で息をしながら先輩を睨みつけていて、そんな彼の背中を神山くんは優しく摩っていた
その時にようやく私の姿を捉えた�霤沈菁�
左の頬を赤くし唇の端から血が出ていた
それでも私を見つめてふわりと優しく笑みを浮かべた先輩
あの頃から変わらない、大好きな笑顔だった
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桜(プロフ) - 嶺遠さん» 本当ですかっとても嬉しいです！好きになった人と伝えた頃から両想いで結ばれる人の方が少ないのかなと私は思います。言われて初めて意識する事が多く、恋自体も錯覚かもしれない、美しく儚いものです。そう感じていただけて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2016年7月25日 11時) (
レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
嶺遠(プロフ) - 私は好きな人が全くおらず、恋心で一喜一憂というのがないので、この作品で気持ちが届かない苦しさや想われる暖かさなどを痛感して涙が流せて心はぎゅっと苦しいのにその感覚に嬉しさも感じます！ (2016年7月16日 2時) (レス) id: 6ceca9436c (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - まゆさん» 申し訳ないです…主人公、とても苦しく贅沢な立ち位置であります…これから時間のある限り更新頑張っていきますので、どうか結末までお付き合いいただけたらなと思います！ありがとうございます笑 頑張りますね！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ふーさん» コメントありがとうございます、すごく嬉しいです！お言葉、全て嬉しく胸がいっぱいになります。私のストーリーは私が伝えたい事と、彼らにこんな役が来ないかなと思い描きながら書く事が多いです。お言葉本当にありがとうございます。励みになります！頑張りますね！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 嶺遠さん» 二人とも素敵なんですよね、飴玉くれる彼も残像を求める先輩も、綺麗なんですよね。本当いつもこんな作品ばかりで申し訳ないです…そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張っていきますね、励みになります。ありがとうございます！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年7月5日 21時
