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17時になったばかりの時


その日の実習を終えて、重岡くんの家の物の少なさを思い出して必要な物を買いに行き、


スーツのまま彼の家の前まで来た


その外観からは、ここに人が住んでいるとは思えない


中は綺麗だったから、彼が改装したのだろうか


私はスーパーの袋を片手に異空間のようなそこに入る事を躊躇っていた








「…どちらさんです?」







その建物の前で立ち竦んでいればそう声を掛けられた


その声の方へ振り向くと、その人は居酒屋さんの店員さんだと見た目でわかった


パーマのかかったふわふわな黒髪、鉢巻をしてその前髪は左右に分かれてあげてある


綺麗な顔立ちをした男の人が一人


キリッとした目は私を警戒している







「…あの、」


「そこは店のモン以外立ち入り禁止や、用があるならこっちに来てください。

あとそこには何もあらへんで、…用がないんやったら帰り」








冷たくそう言い放つ彼の手にはお粥があった


恐らく重岡くんに作ってあげたもの


何もないと言ったくせにその男の人は二階にある彼の部屋まで歩き出す








「……もしかして、あなたが照史くんですか?」







階段に一歩足を掛けてそのまま男の人は固まった


男の人の横顔は一気に固まる


顔を上げて私を捉えた目は左右に揺れていた


声を震わせながら、彼は口を開く







「…アンタ誰や」


「…重岡くんが初めて自分の事を少しだけ、ほんの少しだけ話してくれたんです。

その時に出てきた人が “照史くん” と呼ばれる人でした。その人しか、重岡くんは名前を出さなかった。

だから “照史くん” は重岡くんの大切な人なんだって、その時すぐにわかりました、

あなたですよね、あなた以外、考えられません。

あと、そこに何もなくありません。重岡くんがいます。私は知ってます。そこに泊まった事だってあるんですから」







一気に私はそう言った


キリッとした目に怯えて、話しながら呼吸をするのも忘れていて、


言い終わったあとに息切れする私に、まだ階段にいる男の人は吹き出して釣り上がっていた眉をハの字に下げた


その瞬間、鋭い表情から一変、あまりにも穏やかなその表情に私は目を見開いた







「キミの言う通りやわ、照史っていいます、桐山照史

俺もキミが誰なのかようわかったで、…酔っ払いのAさん?」






階段を下りて私の前まで来てくれた彼はそう名乗り、私に右手を差し出した








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設定キーワード:重岡大毅 , 高校 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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- ヤバイっすね。これ読んでるとなんか、不思議な世界に行ってる感じがするんスよ。めちゃくちゃ好きです。桜さん!頑張って下さい! (2017年6月12日 0時) (レス) id: df4bec14b1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!嬉しいです、嬉しいです!どんどん堕ちていけるよう、私も頑張ります!第2章は少し複雑なので読みにくいかもしれませんが、後半はキュンキュンモードに入るので、ぜひそちらの方も読み進めていただけたらなと思います! (2016年5月26日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - たまたま見つけましたが、彼の甘い罠に私も完全に堕ちました…続きが読みたくて仕方ない程ハマっています。綺麗な笑顔の裏に隠された彼の闇がまた良い…! (2016年5月25日 17時) (レス) id: 24f53807b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます。前作を書いてる時にどんどんストーリが浮かんできて、今書いててすごく楽しいです!お言葉嬉しいです、どんどん惑わされちゃってください!(笑)励みになります、頑張りますね! (2016年5月20日 22時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます。一番ですか!嬉しすぎますありがとうございます!感激です、とても励みになります!ありがとうございます、頑張りますね! (2016年5月20日 22時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月12日 22時

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