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真っ暗なはずの部屋
微かに光るのはキャンドルだと気づく
重岡くんが立ち上がった後に香り始めたその落ち着く香り
「綺麗やろ」とふわっと笑い、私の隣へ腰掛けた
「…キャンドルってな、めっちゃ癒されるんですよ
俺はいつも嫌な事あったり、悲しい事があったらこうやってキャンドル焚いて、一人でぼーっと眺めてさ、気ぃついたら朝になってる
なあ…せんせ、�霤弔擦鵑察爾箸覆鵑�あったんやろ、
一人で勝手に傷ついてるってやつか、そうやろ？せんせー、」
返す言葉が見つからないほど、彼は核心を突いてくる
昨日の放課後、帰ろうと思った時に聞こえてきた先輩の声
嬉しくて挨拶しようと近寄った時には後悔した
幸せそうな顔で誰かと電話をする�霤沈菁�
�爐△辰發靴發掘弔瓦瓩鵝∈２燭靴討襦�
俺今仕事終わったとこ…ううん、会いたいなぁ、って、
…あかん？…なあ、今日家行ってい？��
嫌いになれたらいいのに、この気持ち消えてなくなればいいのに
何度そう願っても好きは募るばかり、
�霤沈菁擇範辰擦董⇔戮砲い譴董∪菁攜綰擇箸靴討任眞舂匹�できてる事が私は幸せで、
それでも私の知らない先輩の顔を見てしまった時、
尋常じゃない苦しみが襲い、首を絞められてるかのように酸素が肺へ送られてこなくなる
苦しくて、苦しくて、お酒の力を借りて忘れる事しか他に術は見つからなくて、
ミカに付き合わせて、結局彼女を置いてけぼりに酔い潰れる
最低だね、私は
「どうしてあの人にこだわるん」
「…どうしてだろう、けど高1の頃からずーっとなの」
どうして重岡くんには素直になれるのだろう
よく知らないから、出会って間もないから、
一ヶ月後、彼とはもう関わる事はなくなる
そう思っているから
そんなもんじゃなかった
彼の声、優しい笑顔、そして何よりその巧みな言葉使いに騙され、酔わされる
核心を突く重岡くんの言葉には棘はない
傷付く事もなく、それでも心臓は大きく脈打つような
「せんせー、俺も寂しい人間なんやで」
「…そんなことないよ、」
「何も知らんくせに」
重岡くんは私から目を逸らさない
でも優しい笑顔、気がつけば彼の腕のなか
「今日はここにおってください」なんて、
学校にバレたらどうしよう そんな事も全く思わなかった
黙って首を縦に振る私の首筋に顔を埋めて、
重岡くんは嬉しそうにふふっと笑った
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亀 - ヤバイっすね。これ読んでるとなんか、不思議な世界に行ってる感じがするんスよ。めちゃくちゃ好きです。桜さん！頑張って下さい！ (2017年6月12日 0時) (
レス) id: df4bec14b1 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、嬉しいです！どんどん堕ちていけるよう、私も頑張ります！第２章は少し複雑なので読みにくいかもしれませんが、後半はキュンキュンモードに入るので、ぜひそちらの方も読み進めていただけたらなと思います！ (2016年5月26日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - たまたま見つけましたが、彼の甘い罠に私も完全に堕ちました…続きが読みたくて仕方ない程ハマっています。綺麗な笑顔の裏に隠された彼の闇がまた良い…！ (2016年5月25日 17時) (レス) id: 24f53807b9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます。前作を書いてる時にどんどんストーリが浮かんできて、今書いててすごく楽しいです！お言葉嬉しいです、どんどん惑わされちゃってください！（笑）励みになります、頑張りますね！ (2016年5月20日 22時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます。一番ですか！嬉しすぎますありがとうございます！感激です、とても励みになります！ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年5月20日 22時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年5月12日 22時
