Curse of the Mirror ──鏡の呪い──

花びら十枚目　T i m e　o f　s u i c i d e　 ──自 殺 の 時 間── ページ11

見下ろすと頭がグラっとする。

30階はやっぱり高い…。

今からここから飛び降りるのか…。

……まぁ、どうせ今から死ぬんだし、何も怖くない。

…そうだよ。

死ぬ覚悟もろくにない奴とは、違うんだ。

私は柵に足をかけた。

心臓がバクバクうるさい。

耳がキーンってする。

そして私は足に力を込めて…。


身を乗り出した。

なぜかあお向けになって落ちていく。

空は晴れていて、月が見えた。

黄色くて、綺麗な月…。

下から強い風が吹く。

寒くない。

気持ちいい。

どれほど時間が経ったか分からない。

ほんの一瞬にも感じたし、すごく長くも感じた。

背中に強い衝撃を感じた。

花びら十一枚目　D e a d　──死──→←花びら九枚目　S u i c i d e　b y　j u m p i n g　──飛 び 降 り 自 殺──

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す