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まふくんが初めて受験勉強を見てくれてから数ヶ月。お兄ちゃんも時間があるときは勉強を見てくれた。そして今日はついにセンター試験本番である。今日まであの手この手を使って必死に勉強してきた。それらは全て私の知識となり武器にもなる。無駄になったものなどひとつもない。そう、まふくんが教えてくれた。
「忘れ物はない？」
「うん、大丈夫。受験票もちゃんと持ったし、行ってくるね」
「あ、ちょっと待って。渡すものがあるんだった」
玄関で忘れ物がないかお兄ちゃんと最終確認。ちゃんと全部入っていることを確認して玄関を開けようとしたとき、お兄ちゃんに引き留められた。そして、はい、と手の上にのせられた小さなお守り。学業成就で有名な大宰府天満宮のお守り。いつの間に買って来たんだろう......
「これ......」
「この間、福岡に仕事で行った日があったでしょ。そのときに買って来た。本当はもう少し早く渡そうと思ってたんだけど結局当日になっちゃった」
「ありがとうお兄ちゃん！」
「じゃあ、頑張っておいで」
「うん！」
お礼を言って今度こそ玄関を開けるとそこにはまふくんが立っていた。
「あれ、まふくん」
「おはよう、Aちゃん」
「おはよう、まふくん。どうしてここに？」
「今日本番でしょ？ 頑張れって応援しに来た」
朝早い時間から応援に来てくれたことが嬉しくて、緊張もどこかへ行ってしまった。今日と明日、頑張れそうだ。
「ありがとうございます。頑張ってきます！」
「うん、頑張って」
控えめに手を振って見送ってくれるまふくんに、手を振り返して会場までの道のりを進む。緊張で重くなると思っていた足取りは、とても軽かった。
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ゆら - わー！私、丁度受験終わったところなんです(´TωT｀) (2021年5月3日 12時) (
レス) id: 178b398402 (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - こちらもすべて見ました、個人的にaftertheRainが好きでとても素敵なお話がたくさんありました！どの作者様の思いが込められていて幸せな気持ちになりました、神企画の名にふさわしいものですね(*´艸｀*素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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