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そういえば高校入試のときも同じような状況だったな。少し違うのは、お兄ちゃん以外にも勉強を見てくれる人がいるということ。
「何が不安なのかおれにはわからないけど、積み重ねてきたことは無駄にはならないよ」
ふわり、柔らかい笑みを見せて私の頭を撫でたまふくんはそう言った。最初はどういう意図でその言葉を言ったのかわからなかったけれど、多分難しく考え込んだ表情をしていたんだろうな。
「積み重ねてきたことは無駄にならない......」
「そう。どんなことも積み重ねが大事なんだ。もし、勉強したところが試験に出なくても、その勉強した内容は自分の知識になって未来で役に立つ日が来るかもしれないでしょ？」
なるほど。まふくんの言った言葉がすとんと胸に落ちてきた。そうだ、その通りだ。
「きっと、今していることが無駄になるんじゃないかと思っていて不安になってたんです」
どうしてこんなに必死になって勉強しているんだろう？ 無駄になるかもしれないのに、どうして？ そんな感情が心のどこかで少しずつ成長して不安を感じていたのだ。だけどまふくんの言葉にそんな感情は薄れた。
「まふくんのおかげで本番まで頑張れそうです。ありがとうございます」
「どういたしまして。本番まで一緒に頑張ろうね」
もう一度柔らかい笑みを浮かべたまふくんは、そろそろ再開しようか、そう言って問題集に視線を向けた。私もまふくんに続いて問題集に視線を戻した。隠れていた不安はもう気にならなくなっていた。
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ゆら - わー！私、丁度受験終わったところなんです(´TωT｀) (2021年5月3日 12時) (
レス) id: 178b398402 (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - こちらもすべて見ました、個人的にaftertheRainが好きでとても素敵なお話がたくさんありました！どの作者様の思いが込められていて幸せな気持ちになりました、神企画の名にふさわしいものですね(*´艸｀*素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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