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「制服も可愛かったと思うよ」
前まで私立の方が可愛かったけど、校舎建て替えると同時に制服まで変わってイマイチになったんだよなー。と何故か男子校のはずのセン君は女子の制服に詳しかった。
「ほら、これ」
「わぁ……！」
ジャンパースカートの中学の制服と違って、ブレザーの制服は少しお姉さんになったような気分で見てしまう。セーラー服にも憧れてたけど、大きめのリボンのついているブレザーも可愛い。
「美術の方はセーラー服やったよ」
「わぁ……！」
こうなってくると迷ってくる。だってどっちも可愛いし、お姉さんって感じでカッコイイのだ。
「まあ、制服も一つの手だと思って、もうちょっとゆっくり選んでみな？」
「うん。ありがとう、セン君」
何だか、高校選び楽しくなってきた…。まだ勉強なんて二の次だけれど気分を上げることは大切なことだ。
────…
「で？毎回何してるのかと思ってたらただの妄想癖？」
受験という文字が近づく中、進路を決めている子にとっては呑気な私なんて邪魔で仕方なかったと思う。必死に勉強して部活も頑張っているクラスの子に比べたら私なんて楽しいことしてるだけで、嫌なことから逃げてる逃亡者だ。
元々おっとりしていた性格が裏目に出たのか、馬鹿にされることも多く、ストレス発散には丁度いい相手だった。
「えへへ。勉強飽きちゃって」
「飽きちゃってって勉強してるとこ見た事ないんだけど」
私に当たって皆の不安が消えるならなんでもいい。別に殴られた訳でもないし。けど、この時期から何だか周りが怖く感じていたのは確かだった。
受験、それに一番の原因はきっと幼馴染。
昔から人気のある歌詞太郎くんと天月くんの二人に幼馴染と言うだけで隣に立っている私を良くは思わない子だっていた。だからちょっとのちょっかいは慣れてた。
馬鹿なフリして笑ってればいい。
皆、ストレスが溜まってるだけだから。
丁度空いた発散場所に私が居ただけ。
「なに？小説家にでもなるの？」
「なれる訳ないジャーン。国語勉強しなよ」
「つーか、ちゃんと話になってるの？」
ウケる。そんな軽々しい言葉に少し腹が立つ。怒りなんて感じてこない子供だった私にとって初めての感情だった。
なんでだろう。馬鹿にされても気にも止めなかったのに、そう感じていた時、幼馴染二人が間に入ってくれた。
「俺１回見た事あるけどすごい優しい話だったよ」
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ゆら - わー！私、丁度受験終わったところなんです(´TωT｀) (2021年5月3日 12時) (
レス) id: 178b398402 (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - こちらもすべて見ました、個人的にaftertheRainが好きでとても素敵なお話がたくさんありました！どの作者様の思いが込められていて幸せな気持ちになりました、神企画の名にふさわしいものですね(*´艸｀*素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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