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『なぁ、俺はずっとこれから先一緒におるつもりや。だから自分が思った道に進んで欲しいし、俺に流されたらあかん。働くなんていつでも出来るから。ちゃんと大学なり専門なり学校に行って、就職はそれからや』
『早く社会人になって、センラの隣に並びたいんだもん』
泣きながら話す私に、センラは優しい手つきで頭を撫でてくれた。
それから話し合ってもお互い引かない状況に嫌気が差したのかセンラの溜息が聞こえて背筋が凍る。
やだ、呆れられたくない。
こんなはずじゃなかった。
『俺の嫁になるには大卒で新社会人経験無いと無理やねん』
『、、、え？』
『料理と洗濯は俺がするし別に出来んくてもええかな。でもある程度世間の波に揉まれた子やないと俺の嫁は勤まらんと思うんやわ』
淡々と言葉を吐くセンラにやけに心臓が早くなってまた泣きそう。
なに、何の話？
嫁って私もしかして二股掛けられてた？って思考はどんどんマイナスになっていく。
『、、、別れるって事？』
『なんでそうなんねん！俺の嫁はお前しかおらんやろ』
『え、、、』
いや、こんな時にそんなときめくセリフ言われてもパニックでよくわかんない。
忙しくてなかなか会えないのに好きも素直に言ってくれないセンラが俺の嫁はお前しかおらんやろ？
これ夢かな？
『何か言えや恥ずかしいやんけ』
『、、、ありがとうございます？』
顔を真っ赤にしながら、何のありがとうやねん！って声を荒らげるセンラがおかしくて笑っちゃう。
何この人、自分で言った癖に何で照れてるの。
でもきっと、私の顔もセンラに負けないくらい赤いはず。
だって抑えた両頬は、指先の冷えを温めるほど熱かった。
『受験は花嫁修業の第1歩や。しっかり勉強し』
『第2歩は？』
『就活。ほんで就職』
『第3まであるの』
『人生そんな甘ないぞ』
『じゃあ私がまず大学合格しないとお嫁さんにはしてくれないの？』
『今のところはな』
『、、、わかった』
それを言われたら気が変わった。
就職して社会人になれば、センラと同じ立場になれば彼女としてもっと堂々といられると思ってた。
彼女が学生なんてセンラの面子を汚す気がして後ろめたい気持ちがあったから就職を選んだだけ。
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ゆら - わー！私、丁度受験終わったところなんです(´TωT｀) (2021年5月3日 12時) (
レス) id: 178b398402 (このIDを非表示/違反報告)
あーやんの向日葵畑(プロフ) - こちらもすべて見ました、個人的にaftertheRainが好きでとても素敵なお話がたくさんありました！どの作者様の思いが込められていて幸せな気持ちになりました、神企画の名にふさわしいものですね(*´艸｀*素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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