【歌い手】START！Ver,B【大型コラボ】 (ページ4)

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気付けば寝ていて、起きたときには外が少し暗くなっていた。みんなもう打ち上げ行ったかな…そらるは告白成功したのかな…きっと成功かな。

そこまで考えた時、肩に何かが掛かっていることに気付いた。私の物ではないブレザー。というより男子生徒用。名前を確認……

「てかこれ、そらるのじゃん」

なんで私の肩に？置き忘れ？まさか私が偶然あったからって無意識に掛けたとかないよね！？何、変態なの私！？

どうしよう…バレたらマズイ、誰かに見られたら確実に墓まで持ってく秘密になる。早くどっかに置かないと…

『A凄い慌ててるね』

振り向くとそこにクスクス笑う私の好きな人。

「なんで…ここにそらるがいるの？」

『んー？先輩から言われてね。』

私はそれを聞きたいんじゃない。

「告白はどうなったの！？私は別にいいから行きなよ！」

そうだ、早く行ってよ。私はもういいから。

『行きなよもなにも、今ここに本人がいるんだけど』

今この場にいるのは私達だけ。ということはそらるの好きな人は私なの？
じゃあ私はずっと１人で悲しんでたってこと？恥ずかしい…。先輩も本当は全部知っていたな。

『俺が好きなのは中学の時からA。ずっと劇の中だけ恋人関係だし、そんなの嫌だから』

そう言いながら近づいてくる

なにそれ、そんなのこっちだって同じだよ。劇の中だけなんて勿体無いじゃん。

「私だって好きだった！今更だけど…」

言い終わる前には逃げ場を無くされ抱きしめられていた。しかも、『遅すぎ』なんて。

「そっちこそ遅すぎる」
悪戯に笑って涙目のまま言い返してやった。

『Aの癖に生意気ー』

誰が生意気よ、なんて言おうとした口は彼の口によって塞がれて消えた。

「手出すの速すぎなんだけど」

『俺も男子高校生なんですー』

もう、台本だけの決められた関係ではない。
新たな、ﾞ本物ﾞになった二人の始まりのお話。