【志麻】青春ラブガール！/ぴぁ ページ19
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「ここが、あの東京…！」
大学受験合格を機に上京を許してもらった。念願の東京だ。島とは違って人ばかり賑わっている。
そこで出てくるのは、先の不安なんかではなく、おしゃれなカフェとか、友達とか、お祭りとか、あわよくば彼氏とか出来ちゃうのかなぁなんて浮かれた考えばかりで自分が情けなくなるくらいだ。
暫く辺りを彷徨いて次に向かうのはこれから住む場所。小さい頃から頑張って貯めていたお小遣いを全部使って借りたマンションだ。上京したてには、結構いい所なんじゃないかなって思う。駅から徒歩10分程、見えてきたのは天井が高いマンションで
「ここ、だよね。おぉすごい」
写真で見るより全然綺麗だ。芸能人とかが住んでそうなくらい。
一通り荷物を部屋に運び終わる。そういえば、お隣さんはどんな人なんだろうな。確か、挨拶とかしに行かなきゃいけないんだっけ。お母さんが言ってたような気がする。
じゃあ、私は一番端の部屋だから、隣の部屋の人の所に行けばいいんだよね。私は予め用意しておいた地元の名産物を持って部屋を出た。
お隣は西条さんか。インターホンを押して待ち時間、緊張するなあ、いい人だったらいいけどな、とかさっきとは違って今更ながら不安ばかり浮かんでくる。
ガチャっと音がして振り返ると、まさかの赤髪。凄く派手な人だ。思わずビクッと震えてしまうほど怖い。そんな人から一番に出てきた言葉は
「えっと、リスナーさん……かな？」
「へ？リ、リスナー？や、私日本人です！今日ここに越してきたから挨拶しに来たんですけど……」
もしかして外国人だと思われた？今まで一度もハーフとも言われた事ないんだけどな。前に住んでた人がそういう名前の人だったとか？私が頭の上に疑問符を乗せていると彼が目を見開いた。
「あはは、うん、何それ日本人なのはわかるけどよかった！でも、ごめんな？ここの家主俺じゃないねん。ちょっと待っとって！今呼んでくるから！」
彼に言われて暫く待っていると「お隣さん？」とドアの間からちょこっと顔を出している人が見えた。
「おっ、可愛ええやん」
「志麻くん！初対面の人にまでそんなこと言わんの！困ってるやろ！ごめんな？」
思わず間抜けな声が出る。可愛いなんてそんなに簡単に言えるものなのかな。続いて隣でさっきの人も鋭いツッコミを入れる。ひえ、痛そう…
志麻って言うのかな。初対面の人にあんな事言えるなんてちょっとチャラそうな人だけど結構優しそうな人達で良かった。
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なのなの-VII(プロフ) - 以前から気になっていたのですが、時間がなく、やっと拝見させていただくことができました。私の少ない語彙力では、気持ちを全て伝えることができないことが悔しいです。なので、一言だけ。とても、素晴らしかったです。 (2019年12月9日 23時) (
レス) id: 3d69e77dfd (このIDを非表示/違反報告)
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