爽やか君の大事な人は食欲旺盛な美人さん【菅原孝支】

レギュラーメンバー３ ページ6

菅原side



昨日。



Aが、友達に何か言われたらしく

俺は、だいたいそれが、なんなのか分かった。








菅「......レギュラーでもないのに

.......なんでまだ、部活残ってんの...かなぁ。」







なんか、俺のことでAが言われるの

.............イヤ、なんだけどなぁ...........。




昼休みに、Aに会いに行こうとしたら

いつもAが一緒にいる2人と

屋上への階段を上って行くのが見えた。





まさか、何かされるんじゃないか





そう思って、慌てて後を追ったら

どうやら、Aが2人を呼んだみたいで。








「..........あのね。......昨日、言わなかったけど。やっぱり、言う。」







その言葉に、自分は聞くべきじゃない

って思ったけど、足が動かなくて

結局、そのまま話を聞いてしまった。







友達「......菅原のこと？

......お、怒ってるなら......。」




「..........怒ってないよ。」




友達「.........ぇ.........。」







「...確かに、孝支は今はレギュラーメンバーじゃない。

でも、少しの時間試合に出て、活躍する、っていうのも......かっこいい、と思わない？」







菅「...................A。」







「だから、次の試合。一緒に、見に行こう。」




友達「.........うん、行く。.........ごめんね。」





＊ ＊ ＊




階段を降りながら、俺はボーッと考えた。






.......................嬉しかった、素直に。






普通なら、いや、Aもたぶん

見に行くなら、応援するなら

俺が試合にたくさん出る方がいい、って

思ってたのに。








菅「......本当に......優しすぎるんだよ......。」







..........俺は.........何回.........。





..............何回Aを、好きになるんだろう。

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