番外編〜5度目のお正月〜 ページ18
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『あけましておめでとう！』
ソラ｢今年もよろしくね！｣
忍術学園に入って10人で迎える5度目のお正月。
先程金楽寺に行きお参りをしてきたところ。
勘｢みんな何お願いした？｣
兵助｢それ言ったらダメだろ｣
勘｢あ、そっか｣
おバカな勘右衛門。
ちなみに私は無事六年生になれますようにってお願いした。
え？言ってもいいのって？
大丈夫！心の中だから。
なんでずっと皆といれますようにとかじゃないんだって？
だって私達は卒業して、それぞれが別の道に行っても仲良くしてそうだし。
そこは不安は無いかなって。
ソラ｢そろそろいつものやつやりますか！｣
鶴｢そうだね〜｣
竹｢でも、今年は誰がやるんだ？｣
勘｢乱太郎でいいんじゃない？｣
『そうだね』
きよ｢じゃあ呼びに行こうか｣
乱太郎｢なんで私呼ばれたんですか？｣
あの後全員で一年は組の元に行って乱太郎を呼んで外へ出た。
ハナ｢絵を描いてもらいたいの｣
乱太郎｢絵ですか？全然いいですけど…何を書くのですか？｣
『私たちを描いて！』
乱太郎｢えぇー！？先輩たちをですか！？｣
不破｢ごめんね〜せっかくのお正月なのに｣
乱太郎｢いえ、それは全然いいのですが｣
ソラ｢じゃあお願いね！｣
そう言って、私達は“定位置”に立った。
忍術学園の大きな門の前。
左から
ハナをおんぶしてる不破くん。
鶴ちゃんをおんぶしてる竹谷。
私をおんぶしてる勘ちゃん。
きよちゃんをおんぶしてる久々知くん。
ソラをおんぶしてる鉢屋。
これは一年生の頃からやっている恒例行事のようなもので、
私達の成長記録として毎年やっている。
去年までは2つ上の忍たまの先輩にとてつもなく絵が上手い人がいて、その先輩に絵を描いてもらっていたが
今年卒業をしてしまったので今年はどうするか悩んでいたところ
絵の上手い乱太郎が入ってきたので乱太郎に頼んだのだ。
乱太郎｢こんな感じで良かったでしょうか？｣
乱太郎の描く絵は細かいところまでしっかり描いていて、
見ていて落ち着くような絵だった。
『うん！すごく上手！ありがとう！』
ソラ｢来年も頼むわね｣
乱太郎｢は、はい！｣
私達に褒められて嬉しかったのか頬を緩ませながらは組へ戻って行った。
勘｢あと1回だけだな｣
勘右衛門がふと言った言葉。
鉢｢私達の場合卒業しても毎年一緒にいるだろう｣
それもそうだね。
これからもよろしくね。
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作者名：ピーチお嬢 | 作成日時：2023年12月16日 1時
