恋はミルクティーのように (ページ9)

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それから瑠姫と僕と彼女と3人で
最寄りの駅に向かう。

「そういえば、名前なんて言うんですか？」

瑠姫が急に口を開いた。
それ僕も知りたかった、なんて
咄嗟に出た言葉。

「木梨Aです。お二人は？」

彼女の名前を聞いて
すごく彼女に合ってるなと思った。
僕たちも自己紹介して
彼女は20歳だと知った。

僕と瑠姫はメンバーと同じマンションに
住んでるから、電車を降りるところも
同じなわけで、彼女の最寄駅は
僕たちの家の最寄りの駅から
さらに数駅行ったところだった。

そして電車に乗ること数分。
無言になる僕たち。
すると彼女が口を開いた。

「今日はありがとうございました」

「大丈夫、たまたま通ってよかったよ」

僕の言葉にそうだよ、と瑠姫も
賛同してくれる。
本当に自主練の終わるタイミングが
合っててよかった。

「Aちゃんは、もっと先の駅でしょ？最寄りまで一緒に行くよ。」

瑠姫の提案に少しびっくりしたけど
変な人に絡まれた後だし、
夜の帰り道は心配だ。

「本当は家まで送ってあげたいけど、まだ知り合って間もないしね。」

そう冗談のように笑って言う。
彼女はびっくりしていた。

「いいんですか?」

「心配だから」

というとすんなりわかりました、と
納得してくれて
彼女の最寄駅まで行って
見送り、僕たちは自分たちの
最寄りに戻り家に帰った。

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