恋はミルクティーのように (ページ13)

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You sied

私が変な男の人に絡まれてから
数日が経った。
それから彼はカフェに
来ることがなくなってしまった。

「そういや、名前教えてもらったんだった」

川尻さんと白岩さん
と心で何回も呟く。

最近どうして
来ないんだろう。
もしかして、他に良いカフェ
見つけちゃったのかな。
それなら少し寂しいな。

「寂しいだなんて，，」

独り言を呟き
クッキーの生地を混ぜながら
頭を大きく横に振る。
そして、横向いた瞬間
おばちゃんと目があって少し気まずい。

今日も来ないかなあ、なんて
思いながら
またクッキーの生地を混ぜて
型に流して
オーブンまで持っていくと
タイミングよく彼が
カフェに入ってくるのが
見えた。

「あ、来た」

私はすごく嬉しくなって
早くクッキー焼かないかなと
時計と彼を交互に見つめた。

幸いレジには少し列が出来ていて
すぐに帰りそうではなかったので
クッキーが焼けた瞬間
簡単にラッピングをして
ピンクのリボンを結んだ。

「よしっ、勇気を出していくぞ」

ホールに出る前にガッツポーズを取り
また独り言を呟く。
そして勢いよくホールに出て
帰りそうな彼を追いかける。

「川尻さんっ」

少し大きい声で彼の名前を呼んだら
すこしびっくりしたのか
肩を動かして
ゆっくりこちらを見た。

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