Monkey Love Story…

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『すいません、行き帰り両方送ってもらっちゃって…』


玲於「気にしないで！俺が勝手にしてることだから！」

帰りも行きと同様たわいもない会話で盛り上がった。


玲於｢次こっちだよ｣



それにしてもさっきから何度も道を曲がって

細い路地裏のような道を迷いなく進んでいく玲於さん。




『本当にこっちで合ってますか！？！？』



玲於｢大丈夫、ほらこの角曲がったら、、、？はい、見えましたー！翔平のマンション！！！｣


驚いたことに道はあっていたようだ。


玲於｢あそこに立ってるの翔平じゃない？｣

髪を片手でクルクル触りながらスマホをいじりながらマンションの前で翔平が立っていた。


『本当だ！！』

翔平｢おかえりー！！あ！玲於さーん！｣

ピョンピョンとジャンプしながら
手を振る翔平は24歳の成人男性とは思えない子供っぽさが溢れていた。


玲於｢約束通りお酒1ミリも飲ませてないから安心して｣


翔平｢ありがとうございます！｣

『ねぇ、翔平聞いて！あのね！今日ね〜！！』


翔平｢遅いから話は後で聞くから、とりあえず玲於さんにお礼言っときな？？｣


『あ、ありがとうございました！本当に！』

玲於｢やっぱ女の子1人いるだけで全然違うね〜！華やかだったわー。また近いうちにご飯行こ｣


『はい！おやすみなさい！』


玲於さんとお別れした後部屋でたくさん今日の話を翔平にお裾分けした。


翔平｢ごめん！A！もう遅いから一旦先にお風呂入っておいで？話はまた後で聞くから！｣





『ふー気持ちよかった〜極楽〜〜』

お風呂から上がると真剣な顔で手招きして私をソファーの横に呼んだ翔平。

『え？何？どうしたの？』


翔平｢まだ俺に話してないことあるよね？｣


？？？


翔平｢さっき玲於さんから聞いたけど今日お店向かう途中に変な男の人たちに連れて行かれそうになったんだって？｣

『ごめん、でも龍友さんと玲於さんいたから大丈夫だったよ！何も無かったし！！』


翔平｢怪我が無かったのは本当に良かった。でも俺に話してくれないと玲於さんと龍友さんにお礼も言えないし｣


『心配掛けたくなくて…』


翔平｢帰りも、同じ男性達が後ろ追ってきてたらしいよ。Aが怖がると思って言わなかったらしいけど。｣

『え？』

だからあの時何度も角を曲がってわざと複雑な道で帰ってきたの、、、、？

翔平｢てか、なんでちゃんと俺に言わなかったの？｣

『ごめん、、』

こんなに怒っている翔平初めて見た。

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