討伐 ページ39
あの後、しばらくの間泣きじゃくり、落ち着いた後、傷が全て塞がっていることに気がついた。
どうやら泣いた事で今までの辛さや悲しみが発散されたらしい。
とはいえ、ヒナさんに迷惑をかけたのは変わりないので
私「お見苦しい姿を見せてしまって申し訳ありません。」
と謝罪をすると、ほっぺたを掴まれ
ﾋﾅ「また謝る。私はあなたを支える存在。助けるのは当たり前。もう、謝らないで。」
いい？とよくよく念押しされ、はい。と答えてしまった。
ヒナさんはにこりと微笑んで、その場から去った。
本当にいい人だなぁと医務室のベッドでボーッと考えていると、
不意に電伝虫がなった。
私「はい。こちら、海軍兵器のAです。」
ｾﾝｺﾞｸ「Aか。ヒナから話は聞いている。傷の具合はどうだ？」
私「はい。ヒナさんのおかげで、傷は完治致しました。それで、私に何か用があるのですか？」
ｾﾝｺﾞｸ「嗚呼。お前が大丈夫でなかったら出すつもりはなかったんだが、どうやら大丈夫そうだから、任務を出そう。これからAには海賊の討伐に行ってもらう。……行けるか？」
センゴク元帥が私に聞く。
私はためらいなく淡々と答えた。
私「了解致しました。」
:
:
連絡があってから30分後には私は船の上にいて、海に出ていた。
海に出るのは何日ぶりだろうか。
私がああしている間にも、海は変わらずおだやかなままだったのだろうか。
ボーッとしながら海を見ていると
海兵「１２時の方向！海賊船有り！その数三隻！右からフィルミール海賊団、プルーフ海賊団、ガリネアル海賊団！いずれも億越です！」
海兵の焦った声に素早く反応し１２時の方向をみる。
確かにそこには三隻の海賊船があった。
いずれも、私達海軍が乗っている船を見て、ニヤニヤしながら戦闘準備していた。
海兵「Aさん！行けますか？！」
若い海兵が私を不安げに見る。
私「確実に仕留めます。皆さんは此処で待っていて下さい。」
特に驚きもせず、軽く体を伸ばして、
大きく跳躍した。
華奢なその体は、風を切りながら対象であるその船に飛んでいく。
そして
私「……フィルミール海賊団の方々ですか？」
いかつい顔をした、男達の目の前に臆することなく立ちふさがった。
船長「何だぁ？嬢ちゃんが独りで、なにしにきたんだぁ？」
からかうように私に話しかける船長に、他の男達が笑う。
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SYEHERA(プロフ) - ありがとうございます！続き頑張って書いていきます(*^^*) (2020年1月19日 22時) (
レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - いえいえ、私こそ無理言ってすいません 一気に更新して下さり本当に有難う御座います(*^▽^*) 続き楽しみにしてます (2020年1月19日 19時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - いえいえ(^^)私もこの作品を読んで貰えて嬉しい限りです…応援ありがとうございます！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - 更新本当に有難うございます これからも頑張ってください (2020年1月19日 0時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - それなら良かったです！更新出来るだけ毎日頑張ります！ (2020年1月12日 10時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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